【前編】夫婦で内科専門医!?血液内科×リウマチ科夫婦の働き方に迫る!
今回は『内科医夫婦』としてSNSやブログ等で発信をされている「血液内科×リウマチ科」のご夫婦にインタビューをしました!二人の子どもを育てながら、内科専門医としての仕事を両立をされているお二人に、これまでのご経歴や仕事と家庭のバランスを保つコツをお聞きしていきます。
血液内科×リウマチ科のご夫婦にインタビュー!
今回は、奥様がリウマチ科専門医、旦那様が血液内科専門医という内科専門医のご夫婦にインタビューをさせていただきました。先生方は「内科医夫婦」のお名前でTwitterやBlog上で若手医師向けの情報発信をされています。
内科医師同士夫婦のモデルケースとも呼べるお二人に、医師同士夫婦のメリットや子育てをしながら専門医を取得したコツなどについて詳しく伺っていきます!
初期研修から都内へ進出
さっそくですが、お二人のこれまでのキャリアについて簡単に教えてください。
奥様(リウマチ科)
大学は地方の国立大学でした。卒業後は都内に進出し、初期研修、後期研修ともに都心部の市中病院で行いました。現在もそのまま市中病院の常勤医師として働いています。
旦那様(血液内科)
私も地方の国立大学を卒業し、都内の市中病院で初期研修を行いました。3年目からは大学の医局に入局し、現在は大学院生として研究に取り組む日々を過ごしています。
ありがとうございます。お二人のように初期研修から都内に出てくる方は最近増えていますよね。
初期研修先で出会い、そのまま結婚
そんなお二人はいつ、どこで出会われたのでしょうか?
奥様(リウマチ科)
初期研修先で出会い、そのまま交際、結婚に至りました。
周囲でも医師同士でご結婚されている方は多いでしょうか?
奥様(リウマチ科)
周りの女性医師を見ると、初期研修先で出会った医師と結婚するパターンは多いイメージがあります。病院内での出会いが中心になるからかもしれませんね。
やはり女性は医師同士の結婚が多いのですね。
奥様(リウマチ科)
そうですね!でも、友人の紹介で出会った他業種の方、学生時代に付き合っていた方とそのまま結婚した友人もいます。
医師同士だから仕事面でも経済面でもプラスに働いた
医師同士でご結婚したことで良かったと感じることはありますか?
奥様(リウマチ科)
お互いが医師だからこそ、相手の忙しさを理解することができることは良いですね。例えば、当直後にどれくらい疲れるかということは、実際に経験した人にしか分かりません。今相手がどれくらい忙しくて疲れているかを理解することは、夫婦生活を続けるにあたって大切だと感じています。
旦那様(血液内科)
私に関して言えば、診療科選択でリウマチ膠原病科と血液内科で迷って血液内科の道に進んだという経緯があるので、自分が選択しなかったリウマチ学の臨床の内容を家で雑談するのは楽しいですね。
奥様(リウマチ科)
それで言えば、膠原病疾患の診断で悪性リンパ腫の除外が必要になったとき、専門である血液内科の夫にいつでも気軽に家庭内コンサルができることは便利です(笑)
仕事への理解度が円満な夫婦生活に活きているのですね!
奥様(リウマチ科)
あとは経済的なメリットも大きいと思います。一般的な会社勤務ではないので、必ずしも年次に伴って昇給する訳ではないのですが、医師免許があればある程度の給料が担保されます。子どもの都合で私の勤務時間が減ったら、代わりに夫がそれを補うといったこともできますね。
ダブルインカムは医師同士の結婚の大きな魅力ですね!
専門医試験直前に第一子を出産
お二人はそれぞれ、結婚後にどのような進路を歩まれたのでしょうか?
旦那様(血液内科)
初期研修終了後に血液内科に進むことに決めたこともあり、大学医局に所属して後期研修をスタートしました。
奥様(リウマチ科)
私は後期研修はリウマチ科に進むことに決め、引き続き都内の市中病院で後期研修を開始しました。そして専門医試験を受ける少し前に一人目の子どもを出産したんです。
なんと!専門試験と子育ての両立は大変だったのではないでしょうか?
奥様(リウマチ科)
勉強時間の確保には難渋しましたね。でも、試験直前の休日は夫やそれぞれの両親に子どものお守を頼み、なるべくフリーの時間を作ってもらうことで何とかなりました。ちなみに試験当日は休憩時間に会場の授乳室で授乳をしながら臨みました(笑)
旦那様(血液内科)
私も血液専門医試験については当直中に勉強することで対応していました。子どもが生まれてからは自宅で勉強する時間が取りづらくなるのは仕方がないことなので、その中でどのように時間を捻出するかが大切ですね。
子育てと専門医試験の勉強の両立は、お二人にとっての大きな山場になったのですね。
奥様(リウマチ科)
総合内科専門医については二人とも同時に取りたかったのですが、現実的には同じ年に受験することはできませんでした。結局年をずらして私が今年受験をしました。夫は来年受験する予定です。
お互いの協力が専門医取得には欠かせないのですね。
奥様(リウマチ科)
特に今年受験した総合内科専門医試験は専門外の知識も勉強し直さなければいけなかったので大変でした。専門領域の専門医試験よりも、総合内科専門医試験の方が勉強がハードでしたね。
旦那様(血液内科)
ちなみに、内科認定医試験(現在は内科専門医試験)、総合内科専門医試験は、妻が専門とする膠原病の問題も出題されます。お互いの専門分野について、自宅で気軽に聞けるのは医師同士の強みですね(笑)
お互いの専門知識を共有することで、臨床にも役に立ちそうですね。
後編は子育てや現在の働き方についてお聞きします!
前編では、お二人の出会いや医師同士結婚のメリット、そして専門医取得にまつわるエピソードをお聞きしました。ご夫婦で協力し合ったからこそ、どちらもキャリアを大きくストップすることなく現在まで至っていることに感動しました。
次の後編では、現在二人の子育てをされている内科医夫婦先生がどのようにワークライフバランスを実現されているかについて詳しくお聞きします。お楽しみに!
この記事のライター
さき
関東圏の女子医学生。
内科系、統計学や疫学に興味があります。
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