マッチングって結婚にどれだけ影響するの?初期研修先は焦らず選ぶべし!
初期研修も、結婚も、医師人生の一大イベントです。筆者自身は、「新卒のときは結婚のことは焦らず、まず初期研修を重視して進路を決定したらいいのではないか」と思ってます。それではなぜ初期研修は大事なのでしょうか?私なりの意見を書いてみました。
目次
はじめに...初期研修選びと結婚は人による
筆者はiCoiの委託ライターです。今回iCoiさんから、「初期研修選びと結婚」というお題をいただきまして、
と思ってしまいました(クライアントへの危険な反抗)。とはいえ一つ言いたいことはございまして、医師としてのキャリアとか言うのであれば、
「新卒のときは結婚のことは焦らず、まず成長できる研修病院を選んだらいいのでは?」
と思っています。もう少し具体的に言うと以下のような感じでしょうか。
- 初期研修はテキトーにやらない方がいい
- 病院は自分で選べ。合わない職場に2年は辛い
- 診療能力と魅力は正の相関にあり、魅力がある人は魅力のある人と結婚している
iCoiのユーザーさんは医師キャリアと結婚の両立を考えている人が多いと思います。それでは、なぜ新卒のときに結婚の判断より初期研修を重視するのか。本記事は筆者の経験をもとに書きたいと思います。
初期研修は潰しが効かない
「初期研修はあとで潰しが効くだろう」みたいな話はたまに聞くのですが、実際潰しは効きません。初期研修の影響は一生続きます。初期研修期間は、人生のうちでもっとも努力のコスパの高い時間だからです。大学受験期と一緒です。
専門性のある医学知識は2年目までと3年目以降で圧倒的な差があるので、専門家としての知識は後で潰しが利きます。でも勉強の習慣や、責任感、逃げない心、社会人としての礼節などは、唯一身につくチャンスです。こういうのはNative languageのようなもので、最初に見聞きし、体験したものがStandardとして刷り込まれます。
たとえば先輩が看護師に対して横柄な態度をしている病院で育つと、あなたもきっとそうなります。みんな勉強しない病院で、患者の理解度の低い2年間を過ごすと、その後も絶対そうなります。言語なので、あとから取り繕う、上っ面で誤魔化そうとしても無理です。一時的にできてもそのうち疲れてボロがでます。
また勉強しない時間を過ごすと、その後もぬるま湯職場を求めるようになる傾向があると思っています。「吹き溜まり」と揶揄される職場ですね。一度吹き溜まってしまうと、外の診療水準についていけなくなり、心理的に外に異動できなくなってしまいます。人生のキャリアを狭めることになるのです。
診療水準の高さは、自由な職場選びのベースです。結婚して生活に合わせて自由に仕事を選びたいなら、結婚前に高い診療技能を獲得した方がいい。その土台を作るのは初期研修です。結婚後の仕事のことを考えても、初期研修は診療技能の獲得に全振りする価値があると思います。
病院は自分で選んだほうがいい
合わない職場に2年はつらい
たまに彼氏が選んだ病院に彼女も来て一緒に初期研修、みたいな人を見かけますが連れてこられた側から後悔の念が聞こえることがあります。
一緒にいたいとか浮気が心配なのはわかるんですが、初期研修のスタンスはお互いに違うでしょう。合わない職場に2年ってのは結構つらいです。ただでさえ初期研修って辛いのに、辛さ上乗せ。
研修病院は人任せにせず自分で選びましょう。
お客様研修の病院を選ぶのは一歩立ち止まって
初期研修は学生の時と違い、実際の診療で実行する(Output)機会があります。
実地でOutputをするようになると、失敗して、調べて、最適化して…と体験を伴う強い知識になります。勉強の絶対量も多くなります。 成長にはOutputする機会を得るのが必要で、Outputの機会を得るには、その前段階の勉強量と態度が必要です。
しかし!病院によってはそもそも、Outputをする機会が極端に少ない施設があります。やらせる習慣がない施設に入ってしまったら、どうにもありません。先輩にも教える能力がありません。こういう病院は避けたほうが良いです。
彼氏、彼女、婚約者が病院を選んできて、一緒に就職したらハズレだった、自分で選んだのならまだしも、相手を責めなきゃいけないとなるといたたまれません。いや、実際居るんですよこういうパターン。
仕事の成長は自分の魅力になる。素敵な人が見つかる可能性UP?
では初期研修を頑張ったら良いことあるのか?それはあると筆者は思います。
私の周囲の医師で診療能力が高い(と周囲から評判の)方を拝見すると、まず皆さん人として素敵に見えます。自信があるし、多少のイライラ出来事にも動じないない余裕がある。仕事も早い。彼らは総じて、研修医時代から努力家だったように見えます。例えば専門外の知識の守備範囲も広いですし、手技も上手です。
そして仕事ができる人は総じて、素敵な相手(と周囲から評判の方)と結婚されている場合が多いのです。かつ、結婚後も幸せそうに過ごされているように見えます。
職場の荒波に裏打ちされた自信と余裕は結婚の可能性を高めます。述べてきたように、その土台は初期研修にあります。
実際は人による。バランスを取ることが大切。
ということでここまで初期研修重視をゴリ押ししてきましたが、結局実際は人による、となりますよね。
お付き合いしている人がいるなら、物理的に通える範囲からスタンスにあった病院から選ぶ。なにかの都合があるなら、都合がつく範囲から選ぶということになるでしょう。結婚に全振りするのはオススメしませんが、逆に研修だけに全振りするのも極端です。人生はバランスですよ。うまくバランスを取りましょう。
枝葉ですが...地方病院の研修について
筆者は地方病院で研修しました。地方病院は、研修医のOutputの機会は比べて増えると思います。おそらく文化の違いです。シャイ、アピール苦手とかでもOutputの機会が確保できるので、研修重視ならオススメします。ただし田舎だと職場以外のリアルな出会いは超減ります。
あと職場で出会って結婚する例が多いです。地方は基本結婚年齢が早いので、周りを見ていると早く結婚したくなるんでしょうか。街によって走っている車に偏りがでるように、結婚も「周りがしたから自分も」みたいな空気は絶対あります。地方には地方の良さがありますので、一度見学しにいってみてはどうでしょうか?
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この記事のライター
KCP ニッチな麻酔科ライター
フリー麻酔科医のライターです。ニッチな麻酔の記事を書いたりしていますhttp://note.com/kcp。仕事依頼などはX(Twitter)のDMから。https://twitter.com/KCP58227768
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