【後編】夫婦で内科専門医!?血液内科×リウマチ科夫婦の働き方に迫る!

前回に引き続き、血液内科専門医×リウマチ科専門医のご夫婦として情報発信をされている『内科医夫婦』先生にお話を伺っていきます。後編の今回は、現在二人の子育てをされている先生方がどのようにワークライフバランスを実現されているかについて詳しくお伺いしていきます!

【後編】夫婦で内科専門医!?血液内科×リウマチ科夫婦の働き方に迫る!

目次

  1. 後編は内科医夫婦先生のワークライフバランスに注目!
  2. 夫婦で協力しながら二人の子育て
  3. 子どものことを第一に、長期的なワークライフバランスを考える
  4. 若手の女性医師・女子医学生へのメッセージ
  5. お互いの協力により、理想のライフワークバランスを実現

後編は内科医夫婦先生のワークライフバランスに注目!

前編では「内科医夫婦」として活動されているご夫婦に、お二人の出会いや医師同士夫婦のメリット、そして専門医取得するまでの経緯をお聞きしました。

後編では、現在のお二人のワークライフバランスに着目し、お子さん二人を育てながらの働き方や今後の働き方について詳しく伺っていきます!

【前編】夫婦で内科専門医!?血液内科×リウマチ科夫婦の働き方に迫る!

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今回は『内科医夫婦』としてSNSやブログ等で発信をされている「血液内科×リウマチ科」のご夫婦にインタビューをしました!二人の子どもを育てながら、内科専門医としての仕事を両立をされているお二人に、これまでのご経歴や仕事と家庭のバランスを保つコツをお聞きしていきます。

夫婦で協力しながら二人の子育て

現在お子さんは何人いらっしゃるのでしょうか?

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
二人です。上の子は保育園に通っており、下の子は生まれたばかりと二人ともまだまだ小さいんです。

それはすごく大変な時期ですね。ご夫婦でどのように協力をされていらっしゃるのでしょうか?

奥様(リウマチ科)
奥様(リウマチ科)
上の子は保育園に通っていて、まだ小さいので突然体調を崩して保育園を早退したり、朝からお休みになってしまうことはよくあります。
そのため、お互い休めない定期外来や外勤の曜日はずらすようにしています。

保育園の送り迎えはどのようにされていますか?

奥様(リウマチ科)
奥様(リウマチ科)
朝の回診で早く病院に行かなければいけない日や外勤の日など、お互いの仕事を考慮して、原則曜日ごとに送迎担当を決めています。
ただ、日によってはそうもいかないことがあるので、状況に応じて「できるほうがやろう」と決めています。
旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
私の所属している医局は、大学院入学までは残業が多いため、数年前までは家事・育児への協力が難しく、妻に任せきりでした。しかし今では、妻の外勤日や外来日を中心に保育園の送り迎え等を行うようにしています。

普段からお子さんと過ごす時間は長く取られていますか?

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
土日も大学へ出勤する時間は多いですが、出勤しない日は子どもと遊びに出かけるように心がけています。下の子がまだ乳児なので、特に上の子とはよく遊ぶようにしています。

先生のように男性医師が育児に参加することについてどのようにお考えでしょうか?

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
私は子どもができた後に早い段階で大学院に入学したので、ベッドフリーになり育児に積極的に参加できています。
残念なことに未だ多くの病院では男性医師の育児参加が進んでいるとは言い難いですよね。時代の変化に合わせて、そのような環境整備は必要だと思います。

子どものことを第一に、長期的なワークライフバランスを考える

現在のワークライフバランスで課題に感じていることはありますか?

奥様(リウマチ科)
奥様(リウマチ科)
今はまだ子どもが保育園に通える年頃なので、私の勤務時間に合わせて預かってもらうことができています。でも、上の子が小学校に入るとそうもいかなくなるので、働き方を変えるべきかを悩んでいます。

お子さんの進学がキャリアの切り替えに影響するのですね。

奥様(リウマチ科)
奥様(リウマチ科)
子どもには学童を使ってもらって、私の働き方は変えないという選択肢もあるとは思います。
でも、宿題や習い事など、子ども本人がやりたいことも出てくると思うので、フルタイムではなくバイトにしたほうが良いのかなとも思っています。

旦那様は医局に所属されている中で困っていることはありますか?

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
医局に所属していると異動が多くなりがちなので、家族との生活を考えると難しい部分はあると思います。

それに対してお二人が気をつけていらっしゃることはありますか?

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
妻が同じ市中病院で長く勤務したり、自宅から通勤可能な病院への異動を医局に申請したりすることで、引っ越しや保育園の変更回数を減らすようにしています。

双方のキャリアについて、ある程度長期的な計画を立てる必要があるのですね。

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
そうですね。子育てをながら夫婦ともが医師としてのキャリアを本当に重視するのであれば、シッターさんや自分たちの両親の協力といった第三者に協力も求めることも必要だと思います。

積極的に人の手を借りることも大切なんですね。

旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
私たちは、両親が近くに住んでいるため、必要な時に協力してもらうことができています。
その点では、お互いの両親が子育てに協力してくれるかどうかについては、結婚前に共有しておくほうがよいと思います。

若手の女性医師・女子医学生へのメッセージ

最後に記事を読んでいる女性医師・女子医学生にメッセージがあればお願いします!

奥様(リウマチ科)
奥様(リウマチ科)
学生時代や医師になったばかりの時は、将来のビジョンが見えず不安になることもあるかもしれません。しかし、いざ職場に出て周りの先輩医師の働き方を拝見すると色々な選択肢があることがわかります。
結婚しながら、子育てをしながら、臨床や研究、公衆衛生の分野等で働いている先輩方がいらっしゃいます。
ぜひ周りを見渡しながら、頑張ってみてください。
旦那様(血液内科)
旦那様(血液内科)
ちなみに、私たち夫婦は「内科医夫婦」の名前でブログ発信もしています。私たちと似た進路を考えている若手の医師、医学生の方の参考になる情報を出していくので、よかったら是非覗いてみてください!
内科医夫婦先生のブログはこちら!

先生方、ありがとうございました!

お互いの協力により、理想のライフワークバランスを実現

前編・後編を通して、内科医夫婦先生のお仕事からプライベートまで、多岐にわたるお話をお伺いすることができました。多忙な医師同士の結婚であっても、お互いの協力があれば理想とするキャリアに近づくことは十分できるのかもしれません。また、お二人のように、子どもの成長に応じて柔軟に働き方を変えることができるのは医師ならではの長所だと言えますね。

iCoi Blogでは今後も様々な先生にインタビューを行い、医師のライフワークバランスに関しての情報を発信していきます!次回もお楽しみに!

さき

この記事のライター

さき

関東圏の女子医学生。 内科系、統計学や疫学に興味があります。

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