【前編】留学先で国際結婚!?35歳独身で渡米した放射線科医にインタビュー!

もしもあなたが独身の時に海外留学を提示されたらどのような選択をしますか?今回は、35歳で単身渡米し、現地で結婚、出産されたSATOKO先生にインタビューをしました。日本での婚活の苦悩や米国で子育てをされているエピソードは必見です!

【前編】留学先で国際結婚!?35歳独身で渡米した放射線科医にインタビュー!

目次

  1. 日本で臨床経験を積み、スタンフォードに研究留学へ
  2. 渡航前はバリキャリ放射線科医!?
  3. 医師10年目、いざ研究留学へ
  4. 留学先でエンジニアと運命の出会い
  5. 後編は米国でのワークライフバランスに注目

日本で臨床経験を積み、スタンフォードに研究留学へ

さっそくですが、SATOKO先生のこれまでのご経歴を教えてください。

1982年に小豆島で生まれ、岡山県で育ちました。2008年に川崎医科大学を卒業後は、主に聖マリアンナ医科大学病院で勤務していました。

医師10年目の35歳の時に、スタンフォード大学へ研究留学のために単身で渡米しました。渡米後現地で出会ったエンジニアの方と結婚し、出産しました。

現在はサンノゼで、遠隔診断の仕事や医療機器メーカーで仕事をしながら、情報発信も行なっています。
SATOKO先生のTwitterはこちらから!

渡航前はバリキャリ放射線科医!?

日本ではどのような働き方をされていましたか?

10年間大学病院で放射線科医として仕事を頑張ってきました。
勤務時間は長く、終業が21時を回ることもザラでした。平日はご飯を食べて少し自分の時間を作って終わりという生活で、土日を学会の準備や研究に費やすことも少なくありませんでした。

とてもハードな勤務状況だったんですね。

大学病院は診療のほか、研究や教育をしなければいけません。

専門医の取りやすさや症例の多さを考えると、大学病院にいる方が有利に思えて、居座っていました。

大学病院だとどうしても給料が安い傾向にあるので、収入を増やしたければ外勤に出なければなりません。しかし、一度外勤で収入が増え始めてしまうと、税金のことなどが気になって辞められないループに入り、学年が上がるにつれ疲れていきました。

仕事一筋の中、ご結婚についてはどのように考えていましたか?

医師3年目まではお付き合いしている人はいました。医師同士だと年末年始であってもどちらかが当直で一緒に過ごせないといったすれ違いがありました。以降は出会う人出会う人、もう結婚していたり付き合っている人がいたりする人が多く、「あぁ、これか」と思いました。

お二人とも多忙だったのですね。

医師10年目、いざ研究留学へ

どのような経緯で研究留学をされることになったのでしょうか?

研究留学のお話をいただいたのは医師9年目のタイミングでした。

医局の教授から、1年間米国に行ってみないかとお誘いをいただきました。卒後10年間くらいは大学病院で真面目に働いていないと留学のチャンスがもらえないことが多いので、ようやくチャンスが回ってきてとても嬉しかったです。

昔から留学は行きたいと思っていたので、教授からスタンフォード大学を提示された時、「スタンフォードなら絶対に行く!」って誰にも相談せずに決めました(笑)

その当時はお付き合いされている方がいらっしゃいましたか?

渡航の直前はオーストラリア人の方とお付き合いをしていました。でも付き合って1年経ったくらいで直感的にこの人とは結婚しないのかな〜という雰囲気がありました。しかし、年齢的にズルズルしているところはあったかと思います。

結婚より留学に行くことを選ばれたのですね。

結婚と出産はできるかどうか不確実なものでしたが、留学については提示された時点で確実なものだったので、「留学したい」という気持ちが勝ちました。

交際相手の方に留学を告げた際にどのような反応をされましたか?

誰にも相談せずに留学に行くことを決めたので、決まってから彼氏に伝えたらすごく怒っちゃいました。もともとその方は出張が多く、遠距離になることもあったので、1年くらい大丈夫だろうと思っていたのですが...そうもいきませんでした。

それほどまでにSATOKO先生にとって留学は魅力的だったのですね。

はい。こうして35歳で単身での渡米となりました。すぐに誕生日を迎えて36歳になり、恋愛に関しては振り出しに戻ってしまいました。

留学先でエンジニアと運命の出会い

そうしたプライベートの状況の中で留学するのは不安があったのではないでしょうか?

結婚や出産をするならどう考えても時間が無い、大丈夫かな?と思いながら渡航しました。

でも、渡航後何気なく行った会で今の旦那さんと出会ったんです。

それは運命の出会いですね!お相手はどのような方ですか?

彼はエンジニアとして働く、バツイチ子持ちの人でした。私はプログラミングなどは一切分からないので、それをこなす彼がカッコよく見えました(笑)

自分の知らないことを一緒にできて楽しく、デートを重ねるうちにトントンと結婚することになりました。

渡航前は出産もご希望されていましたよね。

付き合いの早い段階から、「私は結婚して子供が欲しい」ということを伝えていました。結婚し、渡米してから1年半後のちょうど研究留学が終わった直後に第一子を出産しました。

研究留学で渡航した先で育児をされることになったのですね。

夫が在宅勤務できることもあり、夫婦で分担して家事や育児をしています。ワンオペではないのですが、双方の家族は遠いところに住んでいるので、大変なこともありますね。

米国での育児はいかがですか?

米国では日本よりも自分の意見をはっきりと言える子どもが多い印象があります。自分が米国で過ごしたことで、画一的になろうとする日本の文化との違いを感じることができました。

米国での育児は、子どもがのびのびと成長できるという意味でとても良いと感じています。

SATOKO先生の周りにも留学された方はいらっしゃいますか?

医師同士夫婦で旦那さんだけ留学、奥さんと子供が付いていくケースは周囲で何人も見ています。米国ではJ1ビザとJ2ビザというものがあって、このケースでは旦那さんがJ1ビザ、奥さんは基本J2ビザを取得することになります。J2ビザでも働けることは働けるのですが、仕事を見つけるのは容易ではなく、その期間は専業主婦になる方が多いですね。

でも、家族がバラバラになるよりは…といって最終的には付いていくことが多いですね。

夫の留学についていった女性医師のキャリアはストップしてしまうのでしょうか?

割り切って子どもと一緒に楽しむ、あるいはインターネットで発信するなどして過ごす方法はいくらでもあると思います。

近年では、Zoom等のサービスの発達によってオンラインで学会に参加できたりもするので、以前のように完全にキャリアがストップすることは無いと思います。

昔よりは選択肢の幅は広がっているのですね。

後編は米国でのワークライフバランスに注目

前編では、SATOKO先生の渡米前の医師生活や研究留学に至った経緯、そして留学先での国際結婚にまつわるエピソードをお聞きしました。

後編では、日本と米国の働き方の違いや、SATOKO先生の現在のお仕事、さらにはワークライフバランスを保つ秘訣を詳しくお聞きします。お楽しみに!

【後編】留学先で国際結婚!?35歳独身で渡米した放射線科医にインタビュー!

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さき

この記事のライター

さき

関東圏の女子医学生。 内科系、統計学や疫学に興味があります。

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