【医師激選!】買ってよかったもの4選&買わなくてよかったもの3選

医師になって給料をもらうと、色々買いたくなっちゃいますよね。筆者も研修医時代に色々買いましたが、振り返れば良かったものも不要だったものもありました。この記事では、筆者の経験を踏まえて、皆さんにオススメしたいものやあまり必要ではないと思うものをご紹介します。

【医師激選!】買ってよかったもの4選&買わなくてよかったもの3選

目次

  1. 買ってよかったもの4選
  2. 買わなくてよかったもの3選

買ってよかったもの4選

  1. デザインソフト
  2. ドキュメントスキャナ
  3. 舌下免疫療法
  4. 親への贈り物

1. デザインソフト

PowerPointを使う発表スタイルへの警鐘です。日本の医療(教育)現場では、PowerPointに文字をダラダラ書いて朗読するというような昭和プレゼン型が続いています。しかし、PowerPointは主要なテキストや画像をドンと提示して、口頭プレゼンをするソフトです。昭和プレゼン型のレイアウトをするのには向きません。

筆者
筆者
PowerPointレイアウトに多大な時間をとられるのは、プレゼン能力ともスライド制作力とも全く関係なく、ただの試行錯誤です。時間のロスです。PowerPointの使用を控える企業も増えています。

PowerPointの代わりにオススメするのが、デザインソフトです。レイアウトの自由度が全く違います。図と図を重ねたり、グラフに注釈を書き込んだり、枠に文字を並べたりすることが簡単にできます。スライド発表ならスライドサイズで制作してPDFで発表すればいいので全く困りません。また学会発表などで大きなサイズの印刷をする機会があるかもしれませんが、大きなサイズのポスター制作も簡単です。

具体的にはAffinity Designerというデザインソフトをおすすめします。世間的にはAdobe Illustratorがトップシェアですが、サブスクで高いですし、大半の人にとっては無用の長物だと思います。Affinity Designerは現時点(2023年春)で買い切りで、たまにセールもしています。文字を書いて配置したり、簡単な図を作るくらいなら、YouTubeで勉強したら1~2時間でできるようになるでしょう。Powerpointで発狂する時間を考えれば、ペイできると思います。 

2. ドキュメントスキャナ

紙の書類を電子化することができるドキュメントスキャナ。その用途は多岐に渡ります。以下、筆者の3つの用途をご紹介します。

メモの保存道具として

院内では、手書きのメモを取ることが多いと思います。指導医に教わった話は非常に貴重で、Web検索をしても指導医の話ほどのクオリティでピンポイントな話には出会えません。理想的にはメモアプリに書き起こすことが望ましいですが、タイムパフォーマンスが悪いため、紙のメモをドキュメントスキャナで雑に取り込んでおくだけでもいいと思います。

教科書の整理道具として

教科書を裁断してスキャナ取り込みすると、スッキリしたデスクを保つことができます。引っ越しも楽です。

書類保存道具として

働きだすと結構書類がたまります。医師2年目以降確定申告が必要になる医師が多いですが、源泉徴収票など保管が必要な書類をスキャンしておくと管理しやすくなります(※紙の原本は保存が必要です)。あとはバイトの契約書なんかも結構見返すことがあります。

KCP ニッチな麻酔科医
KCP ニッチな麻酔科医
ドキュメントスキャナは新旧いろいろありますが、高いスペックはいらないと思います。旧機種の中古でも良いですよ。

3. 舌下免疫療法

これは自分の身体への投資です。花粉症の方の方は舌下免疫療法(減感作療法)を早くやっておくことをオススメしたいです。花粉症のときの当直結構しんどいですし、抗ヒスタミン剤(※眠くなる)飲みながら当直して呼び出しに反応できなくて冷や汗をかく、なんてこともありえます。

また妊婦授乳婦は舌下免疫療法に制限がありますので、将来妊娠出産を考えると女性は早いうちにやっておいて損はないと思います。 

4. 親への贈り物

自分が親になって思いますが、子の就職は親にとっての区切りでもあります。なんでも良いですが、心を込めて贈り物をするととても喜ばれると思いますよ。
 

買わなくてよかったもの3選

1. 高い白衣

医者になると、高価な白衣を購入したくなる人がいるかもしれませんが、よく考えてから購入することをオススメします。

まず、スクラブばかりで白衣を着る機会は少ないです。それから、白衣を洗濯に出さない人がいますが、毎日洗わないと汚いですよね。病院のクリーニングでは普通は数日おきの回収返却ですから、白衣の枚数が必要になります。委託の洗濯では、薬剤漬け&高温洗浄を経ますから、白衣が傷んでいくことも考慮すべきです。買うとしても、1枚あるいは少数での購入をオススメします。 

2. 紙の辞書型の本

内科の大判な本など、大して使わないのに引っ越しのときすごく邪魔でした。しかも版は年々古くなっていきます。
そもそも病院がWeb版などを契約しているところも多いですし、個人で持つとしても電子版を買えばいいと思います。 

逆に入門書の電子版はやめたほうがいいです。入門書は読むスピードと、「目次がなんとなく目に入ってきた記憶」が大事です。電子版ではこれができません。

3. 高い聴診器

心臓も肺も腹部も全部エコーが活躍する時代です。聴診を習得する際には、エコーで画像(=答え)をみてから聴診でどう聞こえるかというアプローチをしたほうが合理的に学べると思います。音を理解する知識がなければ音が鳴ってても認識できません。
そう考えると、はじめに高い聴診器を買う必要はありません。必要最低限でいいと思います。

聴診器の他にもペンライト、打腱器、(死亡診断用の)懐中時計・腕時計などのお医者さんっぽい道具を買いたがる人がいますが、どれもいらないと思ってます。それぞれの理由は省きますが、必要と感じてから買うと良いと思います。 

KCP ニッチな麻酔科ライター

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KCP ニッチな麻酔科ライター

フリー麻酔科医のライターです。ニッチな麻酔の記事を書いたりしていますhttp://note.com/kcp。仕事依頼などはX(Twitter)のDMから。https://twitter.com/KCP58227768

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