【開業が分岐点!?】医師のお金の使い方もいろいろ!年代別の家計は?
今回は、医師人生でのお金の使い方や家計感のお話をしてみたいと思います。一口に医師といってもお金の感覚は千差万別で、私立・国公立卒によっても大きく分かれますし、職場の性質によっても違いますが、できるだけ偏りがないようにお伝えします。
目次
筆者は何者?
結局、差が生まれるのは開業するかどうか
医師人生で最大のお金の分岐は、開業するかどうかです。
影響の大きさが他の要素を圧倒しているように思うので、これがほぼすべてと言っていい気がします。
勤務医と開業医では収入水準が違っています。当然、開業医のほうが平均収入は高いです。これは開業するリスクと借金を背負った結果と言えるでしょう。
収入形態が給与所得なのか事業所得なのかということも大きく違うところです。
例えば車を買うとき、給与所得者は所得税などを引かれたあとの手取りから購入資金を出しますが、事業所得では数千万から億単位の売上から、経費として車代を払うことができ、節税効果が生まれます。経費として車や不動産に大きな資金を動かせる開業医と、そうではない勤務医では、見た目の豊かさに大きな差がでます。
教育費は大きくなりやすいが、気にしていない人が多い
医師家庭は一般より教育に資金を投入すると言われます。
雑談の印象では、子どもの成績や塾の話は比較的よく耳にします。しかし、あまり学費がどうこうを不満にする医師は少ない気がします。教育費は額としては大きいものの、必要なお金と納得しているので、心の負担に感じずにいるのではないでしょうか。
教育費も結局収入規模によるようで、開業医の子どもは小学校から私立に入る率が高いですが、大学病院勤務だとその半分程度になるようです。
自宅を購入する人が多い
30~40代でかなりの割合の方が不動産を購入していらっしゃるようです。これは医師だからというよりは、日本人の不動産信仰の要素が大きい気がします。
配偶者が医師かどうかは小さな要素では?
勤務医の場合、夫婦ともに医師だからといってあまり家計感が変わる印象はありません。お子さんがいれば仕事をセーブしたり、給与面より託児やお休みを重視する方が多いので、育児世代までは医師カップルの収入メリットはそんなにないよう思います。
他記事で書いたように仕事の選びやすさやリスクの取りやすさなどのメリットはあるものの、勤務医では金額としてのメリットは小さいでしょう。
逆に開業となると、夫婦ともに医師なのは大きなメリットになると思います。
年代別の家計感をまとめてみる
わりとよく見るパターンとして以下のような方が多いように思います。
20代
ハイパー労働医ならお金は貯まる一方、遊びたい派なら結局実家の資金力次第
30代
仕事に全力を傾けると逆に伸びない収入。都会にこだわれば特に。結婚育児出産で大きな支出もあるし、意外とできない資産形成
40代
丁稚奉公が終わって開業を決断して数億円の借金からスタート、あるいはリスクをとらずに年収2000万くらいの勤務医でゆっくり資産形成。教育費がかかる。
50代~60代
借金を返し終え、子供も自立してようやく本格的な資産形成
なんとなく惰性で職場を変えない人や、仕事にプライベートを奪われても差し支えないという心理の人に、こんな経歴が多いような気がします。仕事の充実は人生のパーツとして大きなものなのは確かですが、お金的な幸福感は人生の後半まで来ない気がします。
お金の使い方は千差万別
お金の使い方は収入規模もそうですが、生まれ育った金銭感覚によるところが大きい思います。私大と国公立では天と地ほど違いますし、育った地域によっても違います。キャリアが進んでお金を持ってもあまり変わらないものだとも思います。人のお金の使い方は気になるかもしれませんが、正直あまり気にしなくていいんじゃないかな、というのが私の正直な感想です。
この記事のライター
KCP ニッチな麻酔科ライター
フリー麻酔科医のライターです。ニッチな麻酔の記事を書いたりしていますhttp://note.com/kcp。仕事依頼などはX(Twitter)のDMから。https://twitter.com/KCP58227768
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