【看護師の本音トーク!】医師とのコミュニケーションの裏側を覗いてみよう
看護師は病院内で多職種と連携する機会が多く、特に医師とは常に関わる必要があります。その中で、コミュニケーションによるストレスが生じることもしばしばです。実際、医師との連携がスムーズにいかないことで業務に影響が出ることもあります。今回は、看護師同士のリアルな会話を覗いてみましょう。
目次
筆者は何者?
看護師の会話で、医師の話題は絶対に出てくる
医師の方々には、やりとりが難しく感じる方や少し怖い印象を持つ方もいれば、気さくに接してくださる方など、さまざまな方がいらっしゃいます。時にはやっぱりコミュニケーションエラーなどで不快な思いをしたり、もやもやする時があります。こういうわけで、看護師同士の話には絶対医師の話題が出てきます。
今回は私の経験を元に会話を再現してみました!
Case1. なかなか病棟に来てくれない
医師に電話で報告や指示をお願いする際、うまく伝わらないことがあります。直接お話しした方がスムーズに伝わるのですが、どうしても電話でのやりとりが必要な場面もあります。これは私だけでなく、他の看護師も同じように「直接病棟に来てくれたらいいのに」と感じることが多々あるようです。今回は、そんな時の看護師たちのリアルな会話を再現してみました。
今日はA医師は外来日じゃないから、何しているんだろうね。病棟に上がってきてほしいよね。
でも、もう16時過ぎてるけど!
私もA医師に用事があるんです!
呼ばれて来たんですけど、なんですか。
遅いよ!!!!!!!!
入院が入った際には、確認事項が多くあります。また、患者さんの指示がない、点滴の本数が明らかに多い、持参薬も再開するのか色々聞きたいのに電話だと何度もかけないといけません。
そんなときにすぐに病棟に来てどんな指示を入れたのか、治療方針などを看護師に伝えてくれるととても助かります。日勤者から夜勤者への申し送りもあるため、看護師はそれまでに指示は全て確認しておきたいと思っています。口頭でもらった指示もカルテの指示に反映されているのかも確認しないといけません。医師が病棟に来てくれると本当に助かります。
Case2. 急変時の対応について
普段のやりとりだけでは、なかなか医師の性格を掴むことができません。それでも、急変時の対応の際は、緊迫した状況下で医師は指示を出したりコミュニケーションをとったりします。緊迫しているため、口調が荒くなったりする医師や先輩看護師もいます。その時の対応で人間性が出てくると思います。
急変時の際に、看護師にも気を配り、声をかけてくれる医師は本当に素敵だと感じますし、尊敬するなと思ったことがありました。そのような経験をしたときの会話の一部です。
バックバルブマスクをB医師がやりながら、私たち看護師と研修医に流れや挿管の方法について教えながら実践してくれたんだよ。
「みんな落ち着いて」とB医師が声をかけてくれて、緊迫した状況なのに、B医師だけは落ち着いていたから、安心感があったんだよね。
その日は私がリーダーだったし、他のメンバーが後輩のみだったから、不安しかなかったけど、B医師のおかげで本当に心強かったよ。
主治医からはICはされているけど、状態が急に変わったから、家族が納得できていなかったみたいで。
B医師は主治医ではないのに、1時間くらい家族への対応をしてくれたお陰で、トラブルにならずに済んだんだ。
と声をかけてくれて、私たち看護師のことにも気を遣ってくれて、本当に素敵な人だなと思ったよ。
緊迫した状況に出くわす場面がよくありますが、そのような時でも医師が落ち着いて対応をし指導してくれることで、看護師は委縮せずに自分自身の力を発揮できます。また"看護師さん"と呼ぶより、名前で呼んでもらう方が親近感が沸きます。そのため、看護師は医師が動脈血採血など処置の際に、積極的に声かけし、気配りができるようになります。
Case3. 医師のお気に入り看護師は誰か
"医師のお気に入り看護師は誰か"問題については、よく話題に出ますが、特に上司やお局看護師がその話題に敏感です。医師の中でも話しかけやすい看護師などいると思いますが、他の看護師への対応に比べて優しく、よく話しかけられている、お菓子をあげている様子を見かけたりすることで、話題に上がったりします。
私たち(30代)はもう論外なんだね。お菓子なんてもらったことないよね。
確かによくあの2人話しているなって思っていたんだよね。
やっぱり私たちよりピチピチの若い子がいいよね~。
コロナ禍が明けていますが、病院によっては、まだ大規模な歓迎会や送別会がなかったりします。看護師の中でもお酒の場が好きな人もいるため、少人数で医師と飲みに行っていることを聞くと少し羨ましくなります。新人看護師など若い看護師以外でも、医師と同年代の中堅看護師とも食事に行ってほしいなという思いもあります。
結論:医師の外見より内面のことばかり話題にでる
今回は医師の話題についての会話を取り上げてみました。看護師は医師の外見よりも看護師とのコミュニケーションや対応方法など内面のことばかりに目がいきます。医師の特徴について、話題にあげることで医師の特徴を理解し、コミュニケーションをとっています。どんな医師でも円滑にコミュニケーションが取れるといいですね。
そのためには、食事や飲みの場に誘って、色んな看護師と話してみるのも良い機会になると思います。
この記事のライター
楊
看護師歴10年以上、医療現場の世界しか知らない。以前は身も心もボロボロになりながら働いていた。自分らしく生きるために執筆を開始しライターとして活動中。
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