【看護師にモテる診療科とは?】医師の診療科 上位3選
“良い先生”と聞いて、みなさんはどのような姿を思い浮かべるでしょうか?一概に診療科に分けて判断するのは難しいところがありますが、今回は筆者の看護師歴の中で思う“良い先生”、すなわち看護師から人気のある先生を、診療科に分けてまとめたいと思います!
目次
私の独断で3つの診療科を選びます!
“良い先生”と聞いて、みなさんはどのような姿を思い浮かべるでしょうか?当たり前ですがこれは、判断する人によって異なります。質問をした相手が、患者であるか、医師であるか、看護師であるかで判断の基準は変わるわけですね。
今回は看護師から見た“良い先生”がどんな先生であるかを挙げてみます。回答する看護師の勤めていた場所によって意見が分かれますから、一概に診療科に分けて判断するのは難しいですが、あくまで筆者や知人が経験してきた看護師の主観で取り上げていきます。
第1位:オールラウンダーな「消化器外科」
【理由1】何を相談しても一緒になって考えてくれる
あくまで私の意見ですが、消化器外科の先生は幅広い知識と臨床経験があるため、看護師の相談に多角的に答えてくれます。看護師は日々、患者の状態を観察し、異常を判断します。特に夜勤では相談相手が少なく、自分の知識を最大限に活用しなければなりません。勤務後に間違った判断をしていないかと不安になることもあります。
そんな中、判断が難しいときに気軽に相談できる医師の存在はとても重要です。消化器外科の先生は、常に確かな知識に基づいた見解を提供してくれるので、当直医が消化器外科の日は安心して勤務できます。中には「もっと自分で考えてから相談して」とおっしゃる先生もいますが、看護師と医師の相談しやすい関係は患者さんの安全のためにも大切です。
私の病院の消化器外科の先生たちは、受け持ち患者でなくても一緒に考えてくれる頼りがいのある方々ばかりです。私の中での圧倒的一位は“消化器外科”の先生です。
【理由2】カテーテル・ドレーン挿入の手技がスムーズ
病棟で胸腔ドレーンの挿入、中心静脈栄養のカテーテル挿入の介助につくことも多かったです。介助につく看護師の目標は、なるべくスムーズに終わらせ、他の受け持ち業務も終えて定時で帰ること(ほぼ無理ですが…)。消化器外科の先生に限らず、外科の先生は手技がスムーズなので、介助の看護師も時間を取られず業務が捗ります。そしてやはり、スムーズに処置を終わらせる姿はカッコいいなと思います。
【理由3】入院指示を的確に出してくれる
毎日数人が入院してくる病棟では、入院患者の対応にかなりの時間と労力を取られます。その中で、先生が入院指示を完璧に素早く出してくれているとかなり助かります。一方で、抜けている指示を出してほしいと何回も依頼しても出してくれない先生も多く、看護師から煙たがられていました。
第2位:圧倒的に頼りになる「心臓血管外科」
第2位は心臓血管外科です。ハイパー科の代表格で、プライベートがなさそうな心臓血管外科の先生方ですが、お仕事でご一緒するうえでは本当に頼りになる先生方が多いです。私が心臓血管外科の先生方のことが好きな理由は次の通りです。
【理由1】急変対応の時にいてくれると強い!安心できる
約10年間の看護師経験の中でも、自分の勤務時間内に急変があった回数は両手で数えられる程度です。焦るのが一番よくないと分かっていても、予想外の出来事にはやはり焦ってしまいます。勤務時間帯によっては、急変対応や挿管の経験がそこまでない医師しかいない状況になることも時折あります。急変時に先生が焦っていると、看護師もさらに焦って適切な対応ができなくなってしまいます。
心臓血管外科の先生は、日常的に難しい心臓血管の手術をされているからか、急変時にも落ち着いて的確な適切な指示をくれる先生が多かった印象があります。挿管もスムーズに終わらせ、担当の先生に引き継ぐ様子は、本当にかっこよかったです。「〇〇先生が来てくれてほんとによかった…」と看護師みんなが心の中で思っています。
【理由2】カルテに患者の状態の注意点やICの内容をしっかり記載してくれる
手術に外来に…と多忙な先生と、患者さんのことについてゆっくり話す時間を取れないことも多いので、看護師は患者さんの現在の病状や、しっかり観察するべき点を医師のカルテ記載から情報を収集します。しかし、先生によって、「全然カルテ書いてない!」または、「コピペばっかり!」となることが結構ありました…。これが結構困るし、看護師から先生に対しての不信感にもつながってしまいます。
第3位:仕事をしていて楽しい「整形外科」
最後はなんといっても整形外科の先生方です。明るくて楽しい方が多く、どの病院でも人気な診療科だと思います!
【理由1】気さくで楽しい先生が多い
整形外科の先生は、他科に比べると比較的若い先生が多い印象です。そして、仕事以外にもスポーツやアウトドアといった趣味がたくさんあり、話していて楽しく面白い先生がたくさんいました。また、仕事中も気さくにコミュニケーションを取ってくれたので、自然と和やかな雰囲気で仕事ができました。患者さんへの良質な医療の提供のためには医師と看護師がチームとなって協力しなければなりません。そのためにコミュニケーションを取って、職員みんなの心理的安全性を確保することは大切ですよね。それが、患者さんへの安全につながると思います。
【理由2】看護師業務の配慮をしてくれる
医師の処置の介助をついたり、ICに一緒に入るのも看護師の仕事です。先生は多忙なので、急に「今から誰か一緒に入って」みたいなシーンも多くあります。看護師も多忙なので、人員がたりないことも多くありますが、看護師の段取りは基本的に無視な先生が多いです。しかし、私が働いていた病院の整形外科の先生は、看護師の業務にも配慮してくれ、「何時からだったらいける?」と聞いてくれる先生方が多く、ささやかな配慮ですが嬉しかったことを覚えています。
診療科ごとに魅力のある先生方がたくさん
以上、看護師に人気のある診療科3選をお届けいたしました。
看護師に人気がある先生の特徴としては、
①医療知識・経験が豊富である
②相談しやすい・話しやすい
③看護師と協力して効率的に業務を進めてくれる
という点だと思います。
上記は私の見解ですが、例えばオペ室で勤務している知人看護師は、麻酔科の先生が人気だと言っていました。個人によって意見が違うし、また同じ診療科であっても先生の色が違います。しかし、特徴の3つは、看護師みんなが思っていることに当てはまるんじゃないでしょうか。読んでくださったみなさんは、また違う視点や意見を持ってらっしゃるかと思いますが、どうお考えになりましたでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事のライター
ヒマワリ
看護師専門学校を卒業後、看護師として急性期病院、地域密着型病院、大学病院で病棟・外来勤務を経験。周手術期から慢性期、終末期まで様々な患者様と関わってきました。そんな中、多忙や勤務形態の過酷さでキャパシティを超え嫌気が差すというよくあるパターンで看護師を一旦離脱。本屋でアルバイトをしてみたり、ニートをしてみたり、はたまた戻ったりで現在に至ります。今は保育士資格とのダブルライセンスを目指し勉強中です!
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