看護師必見!一度離職した私が看護師として復職ためにやったこと!
数年前、私はハードな勤務体制と多忙な業務に心身をやられ、一旦看護師を離職しました。その後、約8か月後の離脱期間を終え、再度病棟看護師として就職し、いい仲間にも出会い、復職することができました。今回は、復職するまでの流れと、利用した転職サービスなどをお伝えし、同じように離職や転職を考えている方に向けて、お役に立てればと思います。
目次
無理して看護師を続けていたら身体に症状が...
最初に看護師として勤めていた時、私はこの言葉を呪文のように毎日言っていた気がします。あまり体力に自信がなかった私は、常に多忙を極める業務内容とハードな勤務体制に疲れ毎日ヘトヘト‥。
それでも頑張るしかないと続けた結果、ある日突然、自然と涙が出たり、動悸や頭痛がしたり、明らかなストレス反応が身体に出て仕事に行くことができなくななりました。とにかく仕事から離れなければと思い、病休をもらい一旦看護師の職を離れました。
一般的に看護師を一度離れると、看護技術が劣らないか、新しい知識についていけなくなるのではないかと不安に思ったり、次の就職先が見つかるか不安に思う方も多いと思います。
しかし、私はこのあたりの不安はありませんでした。離職して再度復職した先輩看護師をたくさん知っていたというのもありますが、とにかくこの時は、身体がしんどくて将来のことを考える余裕がなかったからだと思います。
看護師を一度辞めたからたくさんのことに気がついた
新しい経験や人との出会いがあった
看護師を辞めてから、まずは二ヶ月ほど自宅でのんびりニート生活をしました。すると徐々に元気になってきたので、看護師とはまったく違う、本屋で書店員としてアルバイトを始めました。
看護師資格を持っているのに、看護師として働いていないことに対し、焦りや罪悪感を感じてしまうこともありましたが、とにかく今は楽しんでこの期間を過ごそうと思っていました。本屋で働くことは私の夢だったので、思いもがけないところで夢が叶い、レジをしたり、本の棚卸しや仕分けをしたり、とにかく楽しくバイトに励みました。
看護師と全く関係のない職種を通して、さまざまな出会いがありとても豊かな経験になったと思います。普段の生活をしていると接点がない、10代の学生さんと昼休憩中、ランチをしながら恋の話を聞いたり‥、本屋の店長さんの経営の悩みを聞いたりといろんな新鮮なことばかりでした。改めて振り返ると、看護師を続けていたら、出会うことのなかった人たちと出会うことができました。
やっぱり看護が好きなんだなと気がつけた。
看護師を一旦辞めた時もなんとなく、「看護師は続けるだろうけど、一旦休憩しよう」という気持ちでした。もともと高齢者の方と関わることが好きで、患者さんの日々の生活のお手伝いをできることや、病気のことや今までの人生についてお話を聞くことも好きでした。
看護師を辞めて半年ほど経った頃、「また、おじいちゃん、おばあちゃんと関わりたいな」「看護師に戻りたいな」と自然に思うようになりました。同時に、やはり自分は看護師という職業が好きなんだなと再認識することができました。一度離れて考えることにゆとりをとる時間をもったことで、自分の本当の気持ちに気がつくことができたのだと思います。
看護師に復職するためにあらゆる手段を活用した
ハローワークにて求人探し
まず、ハローワークに行って求職活動を開始しました。個人登録をして就職先を探すのですが、ハローワークに掲載されている看護職の求人は、私の地域では比較的少なく、条件に合うものがあまりありませんでした。また、ハローワークでは職場の人間関係や詳しい働き方などの内情を知ることができず、あまり活用しませんでした。
看護師転職サイトで情報を収集
看護師転職サイトに登録し、とにかくいろんな病院の情報を集めました。私が聞いた内容で具体的に覚えているのは、「そこは、看護部長が厳しいから、面接の時かなり詰める質問をしてくるよ」とか「その病院は子育て世代の人が多いから、休みが取りやすい」などかなり具体的なことを教えてくれます。
就職した実際の看護師からの口コミの情報を知ることができるので、人間関係、残業がどのくらいあるか、より詳細な業務内容、多忙さ、給料、休みの取りやすさなどより実態に近い情報を収集することができます。
おススメは、複数の看護師転職サイトに登録することです。サイトにより持っている情報が違うので、できれば3個ほど登録して行きたい就職先の情報を聞くのがベストだと思います。登録は無料です。
登録すると、びっくりするぐらい毎日電話がかかってくるのでそこだけ注意ですが、情報収集に使うといいと思います。
転職サイトを利用して再就職先を決定した
私は複数の転職サイトに登録していましたが、最終的に看護人材バンクさんを利用して、面接、就職まで行いました。私が行きたかった病院は、当初職員募集がなかったのですが、そのうち募集が始まったと看護人材バンクさんから直接連絡が入ったので、早速応募することになりました。
面接や白衣の採寸の日程の調整や、面接時に質問し忘れたことはないか、といったことまで確認してくれるので驚きました。就職までの不安なことを一緒にしてもらえるので安心感がありました。
こうして約8か月のブランクを経て、再度看護師として復職しました。
看護師は長年のブランクがあっても再就職できる
私の場合は再就職までのブランクは8か月でした。看護師は、長いブランクがあっても資格さえ持っていれば再就職はしやすいと思います。技術に関しては、地域で開催されているブランクのある看護師向けに技術の練習ができる研修に参加すれば技術の向上が図れます。就職先の検索も転職サイトを利用すると、具体的な内容を知れたり、就職までスムーズに進みやすくなると思います。
無理をしすぎず、自分の看護希望を叶えるために
看護師は女性が多数を占めていますが、女性は結婚、出産、育児、介護などライフステージの時期によって担う役割が複数あり大変な時期も多いと思います。看護師は体力勝負ですが、年齢を重ねて体力も落ちてくるなかで、無理をせずライフワークバランスを考えて働きやすい環境に移行していくことが必要だと思います。
実際、私のまわりでも、産休明けで、今までのような働き方が出来ず、育児と仕事、家庭との両立に苦しんでいる方もいます。看護師をもし辞めて、復職する際には、資格さえ持っていれば就職先は比較的あるし、反対に一度離れてみると新しく見えることもあるんじゃないかと思っています。
最後までご拝読、ありがとうございました。
この記事のライター
ヒマワリ
看護師専門学校を卒業後、看護師として急性期病院、地域密着型病院、大学病院で病棟・外来勤務を経験。周手術期から慢性期、終末期まで様々な患者様と関わってきました。そんな中、多忙や勤務形態の過酷さでキャパシティを超え嫌気が差すというよくあるパターンで看護師を一旦離脱。本屋でアルバイトをしてみたり、ニートをしてみたり、はたまた戻ったりで現在に至ります。今は保育士資格とのダブルライセンスを目指し勉強中です!
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