奨学金は借りるべき?看護学生時代に借りていた私が体験談を語ります
私は看護学生時代に、授業料を払うために奨学金を借りていた。日本学生支援機構から無利子で借りることができたが、働き始めて時間がたった今でも返済を続けている。奨学金を借りるか迷っている方に参考になる情報をお届けできれば嬉しい。
目次
私は何者?
家庭事情から日本学生支援機構で奨学金を借りた
私は小さい頃から片親家庭で、決して裕福な家庭で育ってきていなかった。そのため、単純に大学進学のためには奨学金が必要だった。
国立を選ぶことも選択肢の一つであったが、そのために浪人をする選択肢は私、母親共にはなく、とにかくストレートでの大学進学をするために、私立の総合大学の看護学部に進学した。
当然、私立の医療系学部はお金がかかる。年間200万を超える授業料を4年間、プラス教科書代等を含めるとかなりのお金がかかった。私の曖昧な記憶では、高校生の時に奨学金の案内の紙をもらい、説明会に出席し、いろんな手続きをした覚えがある。
奨学金には利子のあるものとないものがあり、一定の収入基準と学問基準の条件を満たせば無利子のものを借りることができる。私はこの無利子の奨学金を借りることができた。また私は日本学生支援機構という団体から奨学金を借りている。恐らく奨学金をかている人なら一度は聞いたことのあるものだと思う。
奨学金は授業料と海外でのボランティア活動の活動費で使った
私は大学の時にもらっていた日本学生支援機構からの奨学金を全て母親が管理していた。どのくらいの金額を月々にもらっていたか知ることはなかったが、恐らく、そちらは全て授業料の支払いに使用していたと思う。そのため、どうにか毎年の授業料を支払い無事に卒業することができた。
また、私は、大学からも毎年数十万円の給付型奨学金(返済の必要がないもの)をもらっていた。その奨学金をもらうためにはその学部で成績が上位であり、その奨学金をどんなことに使いたいかという作文のようなものを作成、提出し大学関係者が毎年受賞者を決めるといった流れであった。
私はありがたいとことに、毎年この奨学金をもらうことができていた。そのお金は全て私が管理しており、そのお金は長期休暇中の海外旅行費に費やした。ロサンゼルスの医療視察プラグラムに参加したり、フィリピン、マニラでの孤児を対象としたボランティア活動に参加することもあった。給付型奨学金は返済の必要がないため、将来のための自己投資に費やすことができた。
奨学金を借りるメリットは学問の自由が制限されないこと
奨学金を借りるメリットは、第一に学問の自由が制限されないということだと思う。どんな人でも学びたいという意志さえあれば、大学進学を考えることができる。もちろん大学卒業後に返済する義務に追われるが、自分が学びたいことをお金がないという理由で制限されることがないのは良いことだと思う。
卒後も返済がつきまとうデメリットはある
奨学金を借りるデメリットは、もちろん学生を追えたあとも長期にわたり返済しなければならないということだ。利子のある奨学金を借りた場合、借りた金額よりも多く返済する必要がある。
とはいえ、少なからず、この奨学金の存在は平等な社会を作る上で必要不可欠なものとなっており、私もこの制度に助けられた一人である。
現在も毎月2万円ほどの奨学金返済をしている
そういうわけで、私は無利子で借りたとはいえ、現在も奨学金返済の日々に追われている。私は現在イギリスで看護師をしており、給料は全てポンド、こっちのオンラインバンクに給料が支払われている。
そのため、奨学金の返済は日本においてある資産から毎月支払われているため、こっちの生活にそこまで影響はなく、奨学金を毎月返済しているという実感もあまりないのだけれど。
返済期間は恐らく最長の20年、毎月2万円程度の返済で設定した記憶あがある。無利子のものを借りているため、焦ることもないのは良いことだと思う。私の友人には卒業して一括で返済した人もいる。返済の仕方はさまざまであると思うが自分に合った方法で返済していくのが良いと思う。
イギリス含むヨーロッパでも同じように奨学金制度がある
現在イギリスに住んでいる私から、少しイギリスのことを話そう。イギリスにも日本と同じように大学進学のためにお金が必要な人が奨学金を借りれる制度がある。
イギリスの授業料は日本やアメリカと同様、結構多額になるため、大学進学を目指す人にとって奨学金が必要不可欠な制度のようだ。イギリスの奨学金のよいところは、受給するのに年齢制限がなく、年齢関係なく歳をとっても学ぶことができることだ。
しかし、それ以上に北欧やヨーロッパの先進国には大学の授業料が無料の国が沢山ある。また授業料が有料の国でも給付型奨学金を採用している国が多く、将来そのお金を返済する必要がないところも多い。国にもよるが一定の条件を満たせば、外国人学生も大学の授業料が無料だったりもする。それらの国のは学問を受ける平等が守られており、「教育先進国」とも呼ばれる。
日本はその面では世界的に遅れており日本にもそんな制度があったら、きっと優秀な学生たちが今よりもさらに増えて、未来の日本のために国を発展させてくれるのだろうと考えながら、今月も私は奨学金を返済し続けている。
この記事のライター
Haru
東京で生まれ育ち、大学卒業後、都内病院でICU看護師として働く。3年目で退職し、オーストラリア、シドニーに語学留学へ。その後2021年にイギリスへ渡英し、2023年英国看護師免許を取得。現在ロンドン国営病院の胸部外科病棟に勤務。趣味は、旅行、アウトドア全般、スポーツ観戦、映画鑑賞、読書。 https://note.com/haluuuuu64/ イギリスの看護師事情についてのブログや英国看護師を目指す方へ相談を中心としたサポートをしています。
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