【体験談】看護師3年目で海外留学へ|働きながらの準備スケジュールとは?
看護師として働きながら看護師3年目に海外留学を決意した私。忙しい毎日のスケジュールの中で、どのように留学までの準備をしてきたか、使用したサービスを含めてご紹介していきます。留学を考えている看護師のみなさまの参考になれば嬉しいです。
看護師の留学は増えている?
看護師の留学というのはあまり想像できないかもしれない。病院で働いている中で、少なからず多少の英語力を求められる場合もあるが、学生時代に長期留学に行ったり、働いてから英語力が必要不可欠であることもないため、留学を考える人は少ないのだろう。そもそも日本の看護師免許を取得して働くため、必要性に駆られることはないわけで。
私は、その中でも学生時代から留学することに興味があったうちの一人であった。特に必要はなかったが、英語を話せるようになること、海外の文化にも興味があり、人生に一度は留学してみたいと、看護師になった後も思うことが多かった。
最近では、看護師ならではの再就職のしやすさを活かし、数年看護師として働いた後に、退職し、数年の海外留学に行く人も多いのではないか。またストレスの多い看護師としての生活にバーンアウトして、海外で暮らす人も少なくない。
まずは一対一の英会話教室に通い始めた
働き始めて1〜2年が経過し、看護師として働くことにも慣れてきた頃。留学するというの夢を叶えるなら、若いうち、早いうちがいいだろうと思い、本格的に行動に移し始めた。
まずは、看護師一年目が終わる頃に、週一回の一対一の英会話教室に通い始めた。週一回1時間のレッスンであったため上達することよりも英語を話すということに慣れる、恐怖心をなくすということの方が自分にとっては大切だった。英会話教室には、実際に渡航するまでの1年数ヶ月もの間通い続けた。
同時に留学のための情報収集も開始した
英会話を始めた頃と同時期に留学エージェントについても調べ始めた。私は留学経験がなかったため、ビザのことや家探しなどわからないことが多かったこともあり、個人で行くよりも、看護留学を担うエージェントを通して留学することを決めた。
渡航1年前くらいにエージェントの無料カウンセリングに参加し、いつ頃の留学を考えているかや、資金などの説明、留学までの全体のスケジュールなどを把握することができた。
私は資金面なども考え、看護師3年目になる夏ごろの渡航を決めた。そのため決断から渡航まで1年くらいの期間があった。その間は、学校入学手続きのために、看護師資格や大学の卒業証などの提出、ビザ発行のための書類提出などの準備をした。また、同じプログラムで参加する人たちとの交流会等もあった。働きながら、このようなイベントや、オンラインでの説明会に参加することができた。
留学エージェントを使うメリット
ビザの申請は、パスポートの情報を提出しただけで、エージェントが全て行ってくれた。渡航後の家探しもエージェントが担ってくれた。
最初の1ヶ月だけの短期間になるが、シェアハウスにするかホームステイにするかということを聞かれ、私はホームステイを選んだ。これも何もわからない土地なので、ホームステイの方が家族に頼ることができるかなと思ったからだ。最初の1ヶ月だけであったが、家族とも仲良くなり、結果的に良い経験になった。
なお、私が一番懸念していたのは資金であった。実際、留学資金はかなり高額で、ボーナスや毎月の給料をなるべく貯金に回して、なんとか留学資金に回すことができたほどであった。
海外のヘルスケア領域で看護留学へ
エージェントを活用した私は、最終的に看護師が海外のヘルスケア領域で働くことのできる看護留学というものに参加した。内容としてはワーキングホリデービザで渡航し、最初の3ヶ月は語学学校に通い、次の2ヶ月をAIN(Assistant in Nursing) と呼ばれる資格を取得するための学校に通う。そして、無事に資格が取れたら、介護施設や病院のアシスタントナースとして働くことのできるというものだった。
オーストラリアは日本や欧米諸国と比べて看護師やヘルスケア領域の職種への手当てが良い。給料は世界的にみてもかなり高く、AINでも日本の看護師、またはそれ以上に稼ぐことができることもあり、日本の看護師の留学先に人気になっている。また語学留学だけでなく、実際に働いたり、海外のヘルスケアを学ぶことができると思い魅力的に感じた。
行ける時に行く大切さ
留学にあたり、意外と重要かつ難しい問題は、病棟の師長に辞めるということを伝えるタイミングだった。私は2019年の8月の渡航を予定しており、準備期間等も考え、ボーナスが出た後の、6月末の退社を決めた。
師長には3ヶ月前の2019年3月に、「留学に行くことを決めたので辞めたい」と伝えた。当然、師長には「最低でも3年は続けた方が良い」と説得された。しかし、何が起こるかわからないこの世の中、行けるうちに行きたいと思い、6月末に退社するということを突き通した。
結局、私が留学から帰ってきた翌2020年3月、歴史的なパンデミックである新型コロナウイルスが世界中に蔓延。そこから少なくとも数年はそのような留学は全てストップしてしまった。
私はその時に思った。あの時、師長の言葉に流されてないで良かったと。もし、自分の決めていた6月末退社を先延ばしし、看護師3年目が終わる、2020年3月末まで働いていたら、きっと留学も行くことはなかったし、きっと今こうして看護師としてイギリスで働いている未来もなかっただろうと。行ける時、やれる時に行動することの大切さを身をもって感じた。
今悩んでいるあなたも、留学したい気持ちがあるなら、早めに準備をスタートすることをオススメしたい。もしうまくいかなくても、チャレンジしたことが財産になるし、次へのステップに繋がるはずだ。
この記事のライター
Haru
東京で生まれ育ち、大学卒業後、都内病院でICU看護師として働く。3年目で退職し、オーストラリア、シドニーに語学留学へ。その後2021年にイギリスへ渡英し、2023年英国看護師免許を取得。現在ロンドン国営病院の胸部外科病棟に勤務。趣味は、旅行、アウトドア全般、スポーツ観戦、映画鑑賞、読書。 https://note.com/haluuuuu64/ イギリスの看護師事情についてのブログや英国看護師を目指す方へ相談を中心としたサポートをしています。
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