Dr.美緒の迷い道 #7. 中高の同級生に訪れる結婚ラッシュを見て

こんにちは、美緒です。最近、SNSを開くたびに、中高の同級生たちの結婚報告が目に入ってきます。毎週のように、幸せそうな2人の写真や、指輪をアップで撮った写真がタイムラインに並びます。私ももちろん、彼らの幸せを心から祝福しています。しかし、その一方で、自分自身の未来に対する不安や焦りも感じてしまいます。

Dr.美緒の迷い道 #7. 中高の同級生に訪れる結婚ラッシュを見て

目次

  1. 幼なじみのInstagram投稿に思うこと
  2. 変わるInstagramの投稿と変わらない私
  3. 広がっていくプライベートの差
  4. それでも両方実現している先輩の女性医師はいる
  5. 私の選択、私の道
  6. iCoiのインストールはこちらから

幼なじみのInstagram投稿に思うこと

つい最近、私の幼なじみの一人がInstagramに婚約の報告と共に写真をアップしたのを見ました。彼女とは小学校からの付き合いで、家族ぐるみで一緒に遊んだり、勉強したりした仲でした。その彼女が今、これから誰かと新しい家庭を築いていると思うと、時の流れを感じずにはいられません。彼女の結婚をとっても嬉しく思います。絶対に幸せになって欲しいです。

でも、正直、同時にとても複雑な気持ちにもなりました。それは嫉妬の感情ではなく、自分の将来に対する不安の波が一気に押し寄せてきたからです。

Dr.美緒
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「私は今初期研修で忙しいからまだ先なんだ」
そう思い込んで、「いいね」を押してからInstagramの画面をそっと閉じました。

変わるInstagramの投稿と変わらない私

一ヶ月程前にも、中学の同級生が出産をして、元気な赤ちゃんの写真をInstagramに載せていました。数年前まで、Instagramは大学のサークルの写真や旅行の写真であふれていたのに、最近は結婚や出産の投稿が数多くなってきた気がします。私の年代にも、ついに結婚・出産ラッシュが来たのでしょうか。それとも、単に私がそういう投稿に気が向くものだから、ラッシュが来たと錯覚しているだけなのでしょうか。正直よく分かりません。おめでたい投稿は見ていて明るい気持ちになりますが、その後スマホを切った後に黒い画面にかすかに映る私の顔を見るのは好きではありません。

Dr.美緒
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ほんとに、SNSって時に残酷ですよね。

広がっていくプライベートの差

私が医師としてのキャリアに苦悩している一方、彼女たちは社会人としての経験を積み、同時にプライベートも順調に進めているように私の目には映ります。私がもし、後期研修医でどこかの大学に入局して産婦人科医を目指すキャリアを選択したとしたら、このプライベートの差はもっと広がるのでしょうか。気がついたら、私は一人で変わらず過ごして、彼女たちは第二子が生まれたり、子どもの小学校の入学式に行ったりしているのでしょうか。

学生時代、幾度となく「女性医師のキャリアとプライベートの両立は大変」なんて話は聞いていたし、X (旧Twitter)で論争が繰り広げられているのも見てきました。その時は、まだ自分が当事者ではなかったのでピンと来ていなかったのですが、働き始めた今は痛いようにそれを実感しています。本当に大変だと思います。

Dr.美緒
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実際にその立場になってみないと分からないことばかりですよね。

それでも両方実現している先輩の女性医師はいる

先日、病院の食堂で、私は知り合いのS先生という産婦人科の先生と偶然一緒になりました。S先生は40代前半で、2人の子供の母でもあります。私がS先生を尊敬する理由は、彼女が医師としてのキャリアと家庭を上手に両立させているからです。

「どうやってそんなにうまくバランスを取っているんですか?」と、私は彼女に尋ねました。彼女は笑顔で「完璧なバランスなんてないよ。毎日がトライ&エラーだけど、家族との時間を大切にし、仕事も手を抜かないようにしているだけ」と答えてくださいました。彼女は、夫も医師であり、お互いの仕事の大変さを理解し合い、サポートし合っていると話していました。

彼女の話を聞いて、私は少しホッとしました。確かに、両立は簡単ではないかもしれませんが、それでも努力とサポートがあれば、可能なのかもしれません。彼女のような先輩が身近にいることは、私にとって大きな励みとなっています。

私の選択、私の道

SNSを見て、時折、焦りや不安を感じることは確かです。友人たちの新しい人生の節目を目の当たりにすると、自分の選択を再評価したくなる瞬間もあります。しかし、私は医者という道を選びました。その選択をしたことで、かけがえのない財産が得られるのだと私は強く信じています。

私のキャリアとプライベートの両立は、確かに簡単ではないかもしれません。しかし、S先生のような先輩が示してくれるように、それは不可能ではないはずです。私は、自分の選んだ道を信じ、その上で自分なりの両立を見つけ出していきたいと思います。

最後に、私たち一人一人が選んだ道には、それぞれの価値や意味がある。私は、自分の選択を誇りに思い、これからも頑張っていきたいと心から感じています。どうか、同期の皆さんも自分の道を信じて、一緒に頑張りましょう。コメントやリプライ、お待ちしています。

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