看護師から他職種への転職はできる？転職をする前にしておくことは？

ズバリ、看護師が他職種へ転職することはできます！

しかし、注意点もあります。それは、看護師は専門性が高い職種であるということです。大学や専門学校で得た知識は、医療分野に偏っています。そのため、医療以外の仕事をするには、知識が不十分なことも…。また、看護専門学校の卒業は、最終学歴が専門士となります。大学卒業と同等とは扱われないため、就職先を見つけるにも範囲が狭まることは覚えておきましょう。

他職種への転職を望むなら、一般的なビジネスマナーや挑戦したい仕事の専門的なスキルなどは事前に習得しておくことをおすすめします。

私が挑戦した資格は、フラワーアレンジメントの資格でした。もともと花が好きだったことや、お花屋さんというキラキラしたイメージからやってみたいと憧れていたからです。フラワーアレンジメントの資格を取得すれば、花に関わる何らかの仕事ができるのではないかと考えました。

資格を取得するために必要な期間は1年。仕事をしながらの取得であったため、思うようにカリキュラムを進めることは難しいことも…。お花を扱うため、レッスンの度にレッスン料＋花材代として2～3万円ほどの出費もありました。

フラワーアレンジメントの資格を取得して感じたことは「フラワーアレンジメントで食べていくのは難しい」ということでした。

資格を取得したからといって経験や実績のない人が、教室を開くことはハードルが高いものです。開業資金、集客、指導方法、資金調達など自分でやらなければいけないことは無限にあります。

また、資格取得までの1年という期間は、やめたい気持ちがクールダウンするには十分な時間でした。

深く考えすぎず、思い切って今すぐ看護師をやめることも1つです。後に引けない状況に追い込んだり、新しい職業への熱意が高まっていたりする間は行動力や決断力が向上します。新しい世界に勇気を出して飛び込み、転職を成功させましょう。

万が一うまくいかなかったら看護師に戻ることもできます。幸い看護師は就職に困りにくい職業です。他職種を経験したからこそ気がつく看護師の魅力もあるかもしれませんね。

看護師として得た知識や経験は大切な財産です。看護師をやめたいからといって何も財産を捨てる必要はありません。

例えば、ツアーナースや保育園勤務、企業看護師などはこれまでしてきた看護師の仕事とは大きく異なるものです。仕事内容や対象者が変わるため、看護師であっても、新たな気持ちで挑戦することができますよ。

他職種へ転職してみたい気持ちはあっても、不安が大きい方は、働き方を変えてみるのはどうでしょうか。パート勤務や短時間勤務へ変更し、ほかの時間を他職種の仕事へあてるという働き方もあります。

「職業選択の自由」から働き方は多様化しており、ダブルワークを認めている医療機関も増加しています。看護師として1日3～5時間程度働けば、ある程度の収入は確保できるため、経済的な不安を軽減することができます。ほかの業界を見ることで新たな視点から看護のよさを発見し、リフレッシュした気持ちで看護に取り組むこともできますよ。

看護師をやめたいというより「働きたくない！」という方もいるでしょう。そんな方は結婚や出産を視野に入れてみるのもいいかもしれません…！

結婚や出産はライフスタイルが大きく変わる出来事です。家庭と仕事の両立は大変ですし、どちらに比重を置くかも人それぞれ。人生のターニングポイントになる結婚・出産だからこそ、看護師である自分とじっくり向き合うきっかけができるでしょう。

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