【前編】不妊治療と医師の仕事は両立できる?内科系医師の選択に迫る!
不妊治療を受ける方は年々増加しており、女性医師に関してもその例外ではありません。今回は、多忙な診療科で勤務されながら婚活をご経験され、現在は不妊治療に奮闘中の「はなねこ先生」にお話を伺いました。婚活と不妊治療を通じて感じたはなねこ先生の苦悩をお聞きします!
命の現場で働きながら、婚活と妊活に励む
さっそくですが、はなねこ先生のこれまでのご経歴を教えてください。
いくつか県内の派遣病院などで一般診療を学んだ後、専門分野の研修のために海外留学を経験しました。現在は医師14年目で、地方大学病院に勤務しています。
先生は内科系を標榜されているとのことですが、どのような経緯でその診療科を選択されましたか。
実際にその診療科に進まれて、お仕事はいかがですか。
今の後輩の医局員たちを見ても、同じような印象を受けます。もちろん、辛かったり悔しかったりしてトイレで泣いたことも一度や二度ではありませんが、それはどの診療科を選んでも起こりうることだと思います。
多忙な診療科にて勤務される中、プライベートはいかがですか。
結婚は相性に加えて「タイミング」
先生は婚活をご経験されたとのことですが、その際のエピソードを教えてください。
どのようなことがお辛かったのでしょうか?
私自身、本当に仕事人間だったので、自分が一番努力していることについて話せないとなると、話題に困っていました。「私ってなんてつまらないプロフィールなんだろう」と悲しくもなりました。男性はプロフィールに年収や資格をどんどん書いていて、それが売りにもなるのに、女性はそれが足を引っ張るなんて……
自分の好きなことを話せないのは辛いですね。最終的にはどのような方とご結婚されたのでしょうか。
婚活の場以外で現在の旦那様と出会われたのですね。
スペックでの判断を超えた出会いだったのですね。
若い頃に思っていた以上に、結婚は相性に加えて「タイミング」に左右される出来事です。なので、もちろん相手探しは積極的にすべきとは思いますが、仕事よりもとにかく結婚!という考えでなければ「できるときにする、後はなるようになる!」くらいに考えておいたほうが良いかもしれません。
不妊治療と医師の仕事の両立に苦悩する日々
ご結婚後は不妊治療をされていますが、お仕事との両立はいかがでしょうか。
前例がないことを始めるのは難しいのですね……
しかし、あくまでこれは医局の「ご厚意」での働き方です。これまで勉強してきた自分の専門分野を活かすこともできませんし、同僚全員から良く思われているわけでもありません。私の診療科の場合、ある程度放射線業務があるので、さらに戦力にならず分が悪いと感じています。
お仕事との両立だけでなく、不妊治療そのものでのご負担も大きいですよね。
そのため、離職したり転職したりしている女性が多いことも雑誌やブログを読んで初めて知りました。私自身もまだこの先のことは迷っているところです。
どのようにしたら、女性医師は不妊治療を受けやすくなるでしょうか。
なるほど。相対的な医師不足を解消することが必要なのですね。
後編は女性医師が働きやすい環境について考えます!
前編では、はなねこ先生が多忙な勤務をされながら婚活に苦戦し、ご結婚された現在は妊活に奮闘されているお話をお伺いできました。
後編では、医師の仕事のやりがいや、ワークライフバランスの実現のお悩み、さらには女性医師が働きやすくなるための医療現場の改善点を詳しくお聞きします。お楽しみに!
この記事のライター
さき
関東圏の女子医学生。 内科系、統計学や疫学に興味があります。
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