iCoi立ち上げのきっかけ〜前編〜
今回から前編と後編に分けて、私たちがiCoiをリリースするまでのストーリーをご紹介します。2021年秋にチームが発足して以降、私たちがどのようなビジョンを持ち、なぜ今サービスをリリースしたかなど、iCoiを作ってきた私たち思いを皆様と共有できれば嬉しいです!
iCoiのメンバーが集った経緯
私たちのチームは2021年の10月、同じ大学の医学生3人から始まりました。3人とも普段は医学生としての日々を過ごしていますが、スタートアップ企業でインターンを経験させていただいたり、アプリ開発をしてみたりと、近い領域で活動していたこともあり、もともと顔を合わせる機会の多い友人同士でした。
学年が上がると病院内で過ごす時間が増えるようになり、次第に「自分たちのスキルを生かして医療業界に貢献できることをしたい」という話をするようになりました。そこでまずはチームを組み、どのような活動をしていくか考えていこうという話になりました。
(iCoiのコアメンバーの3人については、以下のページで詳細のプロフィールを掲載しております。よろしければ本記事と併せてご覧下さい。)
身近な友人の課題から生まれたiCoiの構想
私たちはまず、身近な医師・医学生の方の課題を探すことから始めました。すると間もなく、代表の友人であり当時6年生だった女性医学生の方から次のようなお悩みをお話ししていただきました。
iCoiの立ち上げメンバーは全員が男性のため、女性医師・医学生のキャリアとプライベートの両立に課題があるという話を聞いたことはあったものの、あまり深刻な課題として考えたことはありませんでした。しかし、メンバーの身近な一人のご友人からこうした真剣な悩みをお聞きしたことで、「女性医師にとっては自分たちが想像する以上に大きな課題なのではないか」と考えるようになりました。
直接お聞きして分かった深刻な悩み
女性医師が抱える上記の問題について、ひとまず私たちは知り合いの医師・医学生の方にお話を聞きすることにしました。すると、次のようなことをお話になる方が多かったのです。
こうしてさまざまな方にお話を聞いていくと、今の環境では女性医師がキャリアと両立しながら結婚・出産をすることは容易ではなく、それが理由で本来行きたい診療科に行くことを辞めたり、悩んだり途中でキャリアを断念しなければならなかったという方は少なくないことが分かってきました。
近年、医師全体に占める女性の割合は増加傾向にあります。厚生労働省の発表によれば、2008年に18.1%だった女性の割合は2018年には21.9%まで増加しており、特に20代に限定すれば35%ほどが女性となっています。女性医師の活躍が欠かせない状況になっていく中で、このまま女性医師の結婚に関する課題がキャリアに大きく影響する状況が続けば、もはや医師個人の問題だけではなく、医療界全体にとっても大きな損失になってしまうはずです。
こうして私たちは、先のインタビューで挙がった「医師や医学生同士で出会える場所が欲しい」という課題の解決に向かうようなサービスの立ち上げを目指すことにしました。
どうやってこの課題を解決するか
私たちが最初に目を付けたのがマッチングアプリのサービスでした。近年、街中やインターネット上の至る所でマッチングアプリの広告を目にする機会が増えています。実際にこうしたサービスを通じて交際や結婚に至ることは一つのスタンダードになってきているようです。
しかし、私たちがこれらのサービスを調査し始めた当時、医師・医学生に限定したマッチングアプリは一つもありませんでした。インタビューをしていると、医師・医学生同士の出会いに対する強いニーズはあるものの、それを実現するのは大学や研修先の同期、友人の紹介といった手段だけで、大衆向けのマッチングアプリではそのニーズを満たせないことが分かってきました。
事前アンケートを実施
そこで私たちは、既存のサービスを調査を開始する傍ら、知り合いの医師・医学生の方々を通じて、医師・医学生限定のマッチングアプリに関する事前アンケートを実施することにしました。アンケートでは、医師同士での結婚願望の有無、既存のマッチングアプリの利用歴、そして医師・医学生同士のマッチングアプリへの興味・関心などについて聞かせていただきました。
アンケートは2週間ほどで合計197人の方(うち医師が20%)にご協力いただき、以下のような結果を得ることができました。(一部抜粋)
項目 | 結果 |
---|---|
年齢(20-24歳) (%) | 64% |
年齢(25-29歳) (%) | 33% |
性別(女性)(%) | 40% |
結婚願望の有無(「絶対にしたい」または 「どちらかというとしたい」) (%) | 94% |
医師同士結婚をしたいか(「絶対にしたい」 または「どちらかというとしたい」)(%) | 63% |
既存のマッチングアプリの利用歴あり | 37% |
医師・医学生限定のマッチングアプリ サービスに興味があるか (「ぜひ使いたい」または 「どちらかというと使いたい」)(%) | 72% |
20代前半の方が過半数を締める形とはなりましたが、ご覧の通り、ほとんどの方に結婚願望があり、なかでも「約3人に2人は医師同士での結婚を望んでいる」という結果になりました。この理由について自由記述欄(一部改変)では、
考え方、価値観が似ていることが多いので、話も合って良いと思います。
個人的にバリバリ仕事をされる女性が好きだというのもありますが、もし自分が一時的に仕事などを一定期間休んでも、経済的に支え合えることも大きなメリットだと思います。
など、主に「価値観の一致」、「仕事への理解度」、「経済的な協力」を理由に挙げていただきました。
また、既存のマッチングアプリを利用されたことがある方は37%に留まりましたが、医師・医学生限定のマッチングアプリに興味を持っていただいた方は72%にも昇りました。私たちがこのようなサービスを開発することについても、
といった前向きなお言葉を多数いただきました。
こうして私たちは、少ないデータながらも医学生限定のマッチングアプリサービスに需要があることを感じ、サービスの開発を決めました。
前編のまとめ
前編では、私たちiCoiのメンバーが集結したきっかけと、マッチングアプリのサービスを開発しようと決めるまでの流れをご紹介させていただきました。
後編では、「iCoi」というサービス名を決定し、インタビューを経て試行錯誤しながらリリースするまでの流れを共有させていただきます。多くの方に支えられて公開に至ったiCoiについて、もっと皆様に知っていただけると嬉しいです。
それでは次回もお楽しみにしていてください!
この記事のライター
iCoi運営
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