【薬学生向け】薬剤師国家試験の合格率がアップする効率的な勉強方法を解説
薬剤師国家試験の受験をひかえる薬学製に向けて、国家試験の合格率をアップさせるための効果的な勉強方法を解説!国家試験に合格するためには、勉強方法やスケジューリング、体力作りなど、さまざまな対策が必要です。本記事を参考にして、合格への第一歩を踏み出してください。
目次
合格率68〜72%|薬剤師国家試験の難易度
厚生労働省の発表によると、2024年の薬剤師国家試験は受験者数13,585人中、9,296人が合格となり合格率は「68.43%」でした。合格率は毎年異なり、近年は68〜72%程度で推移しています。
2024年の合格率は2010年代後半から比較して若干低めの合格率です。これは、試験の難易度が上がったことや、受験者数が安定していることも影響しています。
薬剤師国家試験に合格するには、普段の学校の授業はもちろん、受験生それぞれの対策や何時間もの勉強時間を確保することが重要です。
次項からは、薬剤師国家試験の合格率をアップさせる、効率的な勉強方法を解説します。
対策1:過去問は数年分を3回以上解く
過去問を解くことは試験問題の傾向を把握し、自分の理解度を確認するために効果的な方法です。特に、過去問は3〜5年分を3回以上解くと知識が身につきやすくなります。
過去問を解くときは、1回目は全体の雰囲気をつかみ、2回目で正答率を確認、3回目では時間を測って本番さながらに解く、のように毎回問題を解く姿勢を変えるのがポイントです。
また、答え合わせでは単に回答の正誤を判断するだけでなく、なぜ間違えたのかを分析し、正しい解き方を理解すると知識が定着します。
対策2:試験当日から逆算してスケジューリングする
試験準備を効率的に進めるためには、試験当日から逆算してスケジューリングすることで、無駄のない学習スケジュールを立てられます。
例えば、試験当日までの1年を4か月ごとに分け、先の期間から「基礎を固める期間」「過去問を解く期間」「分野別に強化する期間」「総復習の期間」のように設定すると、試験までの勉強内容を整理できます。
また、1日のスケジュールは、午前中は理論系の科目、午後は実践的な問題演習に充てるなど、メリハリをつけて学習を進めましょう。
対策3:長い試験時間に耐えられる体力をつける
薬剤師国家試験は2日間にわたり朝から夕方にかけて試験が行われるため、長い試験時間でも集中力を維持できるようになる必要があります。
受験のための体力作りには、試験日と同じ時間帯で過去問を解いたり、模擬試験を本番と同様の環境で実施したりする方法が効果的です。
また、勉強するだけではなく、無理のない運動や十分な睡眠でも基礎体力がつくため、長い試験でも集中力を保てるようになります。
対策4:正答率の高い問題の対策に注力する
参考書や過去問の問題を解くときは、正答率の高い問題への対策を優先する工夫が重要です。時間をかけて勉強すべき問題とそうでない問題を区別することで、試験勉強が効率的になり、正答率も上げられます。
例えば、 薬学に関する基礎部分である「必須問題」で高点数を取っておけば、合格の可能性を高められます。また、薬理学や法規、実務などの分野は正答率が高く、合格のために正解数を稼いでおきたい分野といえます。
国家試験では「周りが答えられない問題」よりも「みんなが答えられる問題」を確実に正解することがとても重要なため、できるだけ正答率の高い問題の対策に時間を使いましょう。
薬剤師国家試験の対策は早めに立てよう
薬剤師国家試験に合格するためには、効果的な学習戦略が重要です。当試験の合格率は68〜72%と比較的高い水準にありますが、難易度は年々上がっています。
合格率を上げるためには、過去問を3回以上解く、早めに学習スケジュールを立てるといった対策が必要です。また、長時間の試験で集中力を保つためには、基礎的な体力作りも欠かせません。
薬剤師国家試験は大きな挑戦ですが、しっかりとした準備と努力で道は開けます。自分を信じて、一歩一歩前進し続けましょう。
この記事のライター
福田治樹
現役の薬剤師兼Webライター。医療人としての専門知識を活かしながら、医療記事を中心に転職や不動産、金融などさまざまなジャンルで活動中。年間100~200記事を執筆・校正しており、薬剤師のための転職サイト運営にも挑戦中です! X(Twitter)アカウント:https://x.com/fukupanda_haru ブログ:https://yakuten-drugstore.com/
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