【医師編】マッチしたら何を話せばいいの?医師について詳しくなろう!
iCoiで医師・医学生とマッチしたはいいものの、そもそも医師の生態をよく知らない。当直?マッチング?でも、そんなことわざわざ聞くのも気が引ける...そう思っているあなたに、典型的な医師の人生をご紹介します。これを読めばあなたもiCoiで会話が弾むこと間違いなし!今回は医師編です!
目次
今回は医師編です!
iCoiでマッチングした医師・医学生と話をするうえで、医師や医学生がどういう生活をするのか、基本的なことを知っておくことは大切かと思います。営業に行く際に、営業先の会社のことを調べるのと近いかもしれません。
前回は、医学生がどのような6年間を送るのか、ざっとまとめてみました。以下にそちらのリンクを貼っておきますから、是非読んでみてください。今回は初期研修以降の話です。
足並み揃える初期研修、重要なのはハイパーorハイポ
さて、国家試験に合格すると、初期研修医の2年間が始まります。一部の例外を除いて、多くの研修医は2年間同じ病院で勤務をします。これも医師ではない方からすると新鮮な部分もあるかと思いますが、「勤務医」と呼ばれる医師達は、定期的に勤務先の病院が変わることがあります。それは人事異動しかり、個人的な希望しかり。医師免許のある資格職である以上、同一の場所に限られない仕事ができるのが医者の特徴です。しかし、初期研修医の2年間は基本的に同じ病院で勤務をします。
初期研修医にとって大事なキーワードに、「ハイパー」「ハイポ」という表現があります。簡単にいえば、ハイパー=忙しい病院、ハイポ=楽な病院という意味です。Hypertension=高血圧、Hypotension=低血圧の英語のように、医師たちにとっては、ブラック、ホワイトという表現より、ハイパー、ハイポのようが親しみがあります。
そして、初期研修医は1,2ヶ月おきに様々な診療科をローテーションします。その月によって、内科であったり、外科であったり所属が変わり、そのもとで仕事をします。毎月コミュニティが変わりうる、そういう初期研修医特有のつらさもあるわけです。
始まる救急外来当直
初期研修医のもう一つの仕事として、救急外来の当直があります。救急外来とは、夜間や休日、時間外を含めて、突然に発症した症状や外傷、以前からの病気が急変した患者を診療するような外来です。病院によって忙しさや入る回数は異なるものの、初期研修医になるとこの救急外来を診療するようになります。
ちなみに、私が務めていた初期研修先では、多い月で10回ほど救急外来に入ることもありました。平日普通に定時で働いた日の夜に救急外来をこなすわけですから、体力的にはなかなか堪えるものです。
当直については、iCoiライターが以前記事を書いていますので、そちらも是非ご覧ください。
専門に分かれる3年目、始まる後期研修
初期研修を2年間修了すると、次はようやく専攻が決まり、各自分野が分かれていきます。消化器内科、血液内科、眼科、形成外科、などなどです。もっとも多いケースでいうと、「医局」と呼ばれる、大学を頂点としたピラミッド組織に入り、その組織に所属する病院を回りながら後期研修医を行います。それ以外には、「○○総合病院」のような名前の大病院が組んでいるプログラムに所属し、その病院と周囲の病院を回るようなケースもあります。
後期研修は、「専門医」と呼ばれる資格を取得するまでの期間を指します。診療科にも寄りますが、3-5年程度が一般的です。この期間は、半年や1年おきに様々な病院を回るので、引っ越しの回数が増えます(科によっては変わらないことも)。また、新しい環境で、初期研修医の頃よりも責任・労働時間が増えることから、大変さは増すことでしょう。
また、その他のケースでは、美容外科や美容皮膚科といった、自由診療の領域では、こういった医局や総合病院には所属せず、運営する企業に入職する形になります。
医者がするアルバイトとは?
後期研修医になるとできるようになることの1つに、アルバイトがあります。アルバイトは、医師が常勤先とは別の病院に働きにいくことを言います。平日の5日間のうちの1日であったり、土日祝日や夜間の当直など、働き方は様々です。初期研修医ではこのアルバイトはできないため、後期研修医になると多くの医師がこのアルバイトを始めます。なぜなら、医療界の歪な構造の1つに、アルバイト先の1日の報酬のほうが、常勤先の1日の報酬よりもずっと高い傾向にあるからです。この辺りの話は、また別の機会に書かせていただこうと思います。
専門医取得後は大学院に進んだり開業したりとさまざま
さて、後期研修医を修了して無事専門医を取得すると、さらに働き方に幅が広がります。これまでと同じ病院で勤務をする医師もいれば、医局人事として大学院に進学し、博士課程の学生に戻って研究をする医師、米国に数年間留学をする医師、自らのクリニックを立ち上げる医師。なかには、自らの会社を立ち上げて、医療界でビジネスを始める医師もいます。
さきほども書いたように、医師が資格職である以上、このようなある意味自由な、幅の効く働き方ができるわけです。そういう意味で、この年代までこれば、相手のキャリアに柔軟に対応した働き方ができる可能性がグッと上がります。年齢としてはストレートに進んだとして32歳前後でしょうか。
医師の結婚の波は大きく3つ
ここまで、医師・医学生の典型的な歩む道をご紹介しましたが、ここまでの間で、医師の結婚の波は大きく3つあると言われています。これは、男性医師、女性医師に限らず同じです。
1. 医学部卒業時
まずは医学部を卒業するタイミングです。ストレートに進んでも24歳で、世間的にも少し早いほうの部類に入るでしょうか。学生時代に交際していると、このタイミングで結婚する方も珍しくありません。とはいえ、割合的には少ない方かと思います。
2. 初期研修修了時
もっとも結婚するカップルが多いのは、この辺りです。初期研修は2年間のため、この時点でいわゆる結婚適齢期になります。初期研修までは修了しないと、次の医師のキャリア、働き方に影響しますから、そこまでは仕事一本で働いて来たという方も、この辺りで一気に結婚へと向かっていく印象があります。
3. 後期研修修了前後
次に多いのは、後期研修の修了前後です。iCoiでインタビューをしていると、専門医を取得したタイミングというのが、一つ仕事に区切りを付けて、プライベートに時間を割く時だと考えていらっしゃる医師の方が少なくありません。とはいえ、特に女性医師であれば、出産のタイミングと専門医取得というのは、共通する悩みの種です。iCoiはそういった女性医師の方にとって、数多くの出会いが提供できる場でありたいと思っています。
医師のことを知ってくれているだけで嬉しい
医師というのは、どうもプライドと自我が強くなってしまう傾向にあると思います。「先生、先生」と呼ばれて、意思決定の多くを担うような状況で、謙虚で居続けることはなかなか難しいのかもしれません。
しかし、我々医師達も、医師以外の方と出会うときは、自ら相手のご職業について理解をする姿勢であることは大切かと思います。とはいえ、医師という働き方の特異性がある以上、それらを知ってくれているだけでも、医師は嬉しいと感じると思います。iCoiで出会った方と素敵な出会いを実現していただけるよう、今回の記事がiCoiを利用される、利用しようと考えている全ての皆様にとって有益なものであれば幸いです。
この記事のライター
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