【給料低すぎ?】病院薬剤師の平均年収や給料をアップさせる方法を解説

給料が低いと言われることの多い病院薬剤師。病院薬剤師は本当に給料が低いのか、ただ忙しいだけの仕事なのかを解説します。また、病院薬剤師が年収をアップさせる方法や病院で働くメリットなども解説するので、病院薬剤師に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

【給料低すぎ?】病院薬剤師の平均年収や給料をアップさせる方法を解説

目次

  1. 病院薬剤師は給料低い?職場別の平均年収を比較
  2. 病院薬剤師の給料が低い理由
  3. 要チェック!病院薬剤師が年収をアップさせる方法
  4. 薬剤師が病院で働く3つのメリット
  5. 給料が低めでもやりがいのある病院薬剤師

病院薬剤師は給料低い?職場別の平均年収を比較

 

中央社会保険医療協議会「第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」によると、病院で勤務する薬剤師の平均年収は約550万円です。また、職場別の平均年収は、以下のとおりです。

・国立病院:約570万円

・公立病院:約590万円

・民間病院:約500万円

令和4年の日本人の平均年収が458万円なので、年収は比較的高いといえます。(参考:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」

 ただし、調剤薬局やドラッグストアの薬剤師の年収は、病院薬剤師よりも高い傾向にあります。例えば、ドラッグストアだと初任給でも550万円を超える企業が多く、役職や企業独自の昇給制度によっては30代で600万円を超えることもあり、人気の高い就職先です。そのため、病院薬剤師の給料は、「薬剤師のなかでは給料が低い」といわれることがあります。 

病院薬剤師の給料が低い理由

 病院の薬剤師の給料が低い理由のひとつは、非営利性の経営体制であることです。病院や医療法人は営利を前提として運営されていないことで、業績が上がっても利益が直接従業員の給与に反映されにくいことが影響しています。

また、新卒に人気があることも理由です。病院薬剤師は、医師や看護師と共に医療の最先端で働けることから、新卒の薬学生からの人気が高い傾向にあります。そのため、病院は給与を高く設定しなくても薬剤師を容易に採用できることから、初任給や昇給額が低く設定されることが多いのです。

要チェック!病院薬剤師が年収をアップさせる方法

 病院薬剤師が年収を上げて手取りをアップさせる方法は、以下のとおりです。

・国立や公立の病院に就職・転職する

・地方の病院に就職・転職する

・資格を取得して役職に就く

病院薬剤師は、病院の経営元によって給料に差があります。特に、国立や公立の病院は福利厚生や昇給制度が整っているため、手取りアップさせることが期待できます。

また、薬剤師不足に悩む地域で病院に勤務することもおすすめです。主要都市では薬剤師の飽和が進む一方、地方では薬剤師不足に悩む病院も少なくありません。地方での就職や転職が可能な方は、好条件で薬剤師を募集している病院に勤めるのもおすすめ。

認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を取得したり役職を目指したりするのも有効です。より専門的な知識やスキルを取得してチーム医療に欠かせないメンバーになれれば、人的価値が上がり、高い役職を与えられる可能性が高まるでしょう。

薬剤師が病院で働く3つのメリット

  • 臨床現場で常に勉強できる
  • 福利厚生や休日が充実している
  • 医師や他の薬剤師との出会いがある

それぞれ解説します。

臨床現場で常に勉強できる

 病院で働く薬剤師は臨床現場や知識やスキルを磨けます。病院では、医師や看護師などの他の医療スタッフとともに患者と向き合いながら、薬剤に関する専門的な勉強をできるからです。

特に総合病院では複数の科があるため、さまざまな分野の疾患や治療薬について勉強することが可能。調剤薬局やドラッグストアよりも幅広い知識を得しやすい環境なのです。

勉強しながら働きたい、薬剤師としてさらに成長したいという方に適した職場といえるでしょう。

プライベートが充実しやすい

病院は勤務する薬剤師にとってプライベートが充実しやすい職場です。土日祝日に休みが確保でき、残業が少ないことが多いため、仕事とプライベートのバランスを取りやすい環境が整っています。

近年は働き方改革や労働環境の改善により、忙しい医療従事者でも自分の時間を持てるようになってきました。プライベートが充実すれば趣味や恋愛、好きなことに時間を使えるため心身を健康に保てます。

医師や他の薬剤師との出会いがある

病院の薬剤師は忙しくて人との出会いがないと思われがち。しかし、病院には在籍する薬剤師の数が多く、医師をはじめとする他の医療従事者も勤務しているため、さまざまな人との出会いのチャンスがあることもメリットです。

医療の現場では多職種のスタッフと綿密なコミュニケーションを取りながらチームで働きます。そのため、自然に異性との交流や長時間同じ環境で過ごす場面が多く、仕事を通じて絆が深まり、恋愛に発展する可能性もあるのです。

給料が低めでもやりがいのある病院薬剤師

病院薬剤師は調剤薬局やドラッグストアの薬剤師よりも年収が低い傾向にあります。しかし、薬剤師の魅力は給料の高さだけではありません。

病院で働くことで最先端の医療が学べるだけでなく、薬剤師として成長することが可能です。また、さまざまな医療従事者と出会える場でもありますし、充実したプライベートを送れる職場でもあります。

病院薬剤師は、新卒や中途など関係なく、より薬剤師としての人生を充実させたい人におすすめの職業だといえます。

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福田治樹

この記事のライター

福田治樹

現役の薬剤師兼Webライター。医療人としての専門知識を活かしながら、医療記事を中心に転職や不動産、金融などさまざまなジャンルで活動中。年間100~200記事を執筆・校正しており、薬剤師のための転職サイト運営にも挑戦中です! X(Twitter)アカウント:https://x.com/fukupanda_haru ブログ:https://yakuten-drugstore.com/

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