医師を狙うなら医学生がおすすめ!多様なキャリアで人生も大きく広がる!
医師との結婚を考える方は、あまり医学生との恋愛を考えたことがないかもしれません。しかし、忙しい医師との恋愛は苦戦しがちです。そこで注目したいのが医学生との出会い。最近の医学生は、まさに令和スタイルで、これまでになかった多様なキャリアの可能性を秘めています。
目次
私は何者?
医学生より医師が良い...というイメージを持たれがちではある
前回の記事でもお話ししましたが、医師・医学生側としては、医学生のうちは全然モテないけれど、医師になったらそこそこモテ始める、という認識があると思います(特に男性)。
確かに、社会人目線に立って見れば、医学生との恋愛に躊躇する気持ちは分からなくはありません。同年代の多くが既に社会人として活躍している中、医学生はまだ学生の身分であり、経済的な自立という面では不安を感じるのかもしれません。また、医師と比較したとき、どうしても既に臨床現場で働いている医師のほうに目が向いてしまうのでしょう。
しかし、私の意見では、今の医学生は、かつての医学生よりもさまざまな領域で医学だけに囚われない活動をしており、将来的に多様なキャリアを望める点で相手としてもかなり良いと思っています。
医師はほとんど「お医者さん」として働く
当たり前ですが、今も昔も、医学部を卒業して医師免許を取得した人は大抵、医療機関で医師として働きます。国もそれを望んでいるわけですし、医学部自体が医師養成機関のようなものですからね。
医師のほとんどは一生涯医師として働き、それ以外の仕事につくケースはまれとされてきました。医師免許があれば安泰ですし、医療自体かなり難しい世界なので、満足することがないのかもしれません。
実際、2020年の厚生労働省の発表では、医師免許を持つ人々の勤務先は以下のようであるとされています。95%以上が現役医師として働いているわけですね。
主な施設・業種 | 医師数(%) |
---|---|
病院・診療所 | 323,700名(95.3%) |
行政機関 | 1,805名(0.5%) |
医育機関以外の教育・研究機関 | 1,474名(0.5%) |
保健衛生機関 | 1,083名(0.3%) |
その他 | 777名(0.2%) |
急速に変わりつつある医学生のキャリア観
こうした事実は、全体としてみたら今の医学生も概ね同じであるとは思います。つまり、ほとんどの医学生は医師国家試験を受け、初期臨床研修と呼ばれる二年間の臨床研修を行うわけです。医師免許を取得していれば、資格上は「医師」ですが、ある程度の臨床経験がなければ、いわゆる「お医者さん」にはなれませんし。
しかし一方で、私の周囲でも、近年この傾向が変化していることを体感しています。将来の医療業界への不安、過酷な労働環境からの忌避、SNSでの多様なキャリア観への接触など、理由はさまざまかと思いますが、初期研修後に保険診療から離れる医師、そもそも初期研修すらしない医学生が増えているように思われます。
保険診療から離れることへの是非は様々ではあると思いますが、本記事では、それを「多様なキャリアを歩むことができる」というメリットにフォーカスを当てて、実際の例をご紹介していきましょう。
事例①医療系ベンチャーへの挑戦
医学生の新たなキャリアパスとして注目されているのが、医療系ベンチャーの立ち上げです。医療の知識を活かしつつ、ビジネスの世界で活躍する道を選ぶ医学生が増えています。
例えば、東京大学医学部在学中に医療AIベンチャーを創業した学生や、京都大学医学部卒業後にデジタルヘルスケア企業を立ち上げた医師などが話題を集めています。彼らは、医療の課題をビジネスの力で解決しようと挑戦しています。
事例②医療政策立案者としての道
医療政策の立案に携わる道を選ぶ医学生も増えています。厚生労働省や地方自治体で働く医系技官として、医療制度の改革や公衆衛生の向上に貢献する道があります。
実際に、東京都庁で働く医系技官の中には、医学部卒業後すぐに行政の道を選んだ方もいます。彼らは、現場の医療者とは異なる視点から、社会全体の健康を守る仕事に携わっています。
事例③国際機関での活躍
グローバルヘルスの分野で活躍することを目指す医学生がいます。世界保健機関(WHO)や国連児童基金(UNICEF)などの国際機関で働き、世界規模の健康課題に取り組む道がに進んでいる医学生も増えているようです。
実際に、医学部卒業後すぐにWHOでインターンを経験し、その後正式職員として採用された日本人医師もいます。彼らは、国際的な視点から医療に貢献しています。
最近の医学生は多様化していて面白い
今回はいくつか事例をご紹介しました。今も昔も、変わった(王道ではない)職業選択をする医師はいたでしょう。しかし、トレンドとして、ここ最近の医学生のキャリアはより多様化していると思います。
事業として立ち上げていなくても、学生時代にプログラミングを習得して医療系のシステム開発を学んだり、一般企業でインターンをしてみたりと、特にコロナで部活動が中止したことをきっかけに学生活動(いわゆるガクチカ)が変化しているのでしょうね。
そのような医学生と交際してみたり、交友関係を持ってみることは医師と関わることと同じかそれ以上に面白いかもしれません(初期研修の先生でも同じことがいえるでしょう。)
そして、医学生、初期研修の先生が多数在籍しているiCoiであれば、それがより効率的に実践できます。iCoiならキャリア設計や特技などが可視化されていますから、ぜひ活用してたくさんの医学生、初期研修医の方と出会ってみてください。
医師と付き合いたくてiCoiを入れてみたら、変わった事業をしている医学生と出会って...という流れもあるかもしれませんよ。皆様の素敵なiCoiライフを応援しています!
この記事のライター
Dr.パンダ
地方出身、中高は公立で東京大学に入学し、医学科に進学して令和X年に卒業しました。現在は、地方の急性期病院にて勤務しています。ひとりの若手医師として心の内をリアルにお届けできればと思います。
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