医師同士でダブルインカム!男性から見た医師同士結婚の魅力 <経済編>
男性医師が女性医師と結婚するとなったら、ダブルインカムで金銭的には豊かになりそうです。筆者自身は高所得そのものは結婚の決め手にはならないし、幸福さとも関係ないと思っています。とはいえ、女性医師との結婚は経済面でおすすめしたい。その理由を述べてみました。
目次
筆者は何者?
収入だけには惹かれない、「愛」という絶大な要素
読者の方にはじめに問います。臨床研修病院を選ぶ(選んだ)とき、給与をどのくらい重視したでしょうか。きっとそれぞれ、他に重視したい事柄があって、それとお金とのバランスを考えたと思います。
それでは結婚相手を選ぶとき、相手の収入を重視するでしょうか。
研修病院選びと同じように、いろんな事柄を考えるでしょう。性格、自分と相手の仕事のこと、出産育児、その他もろもろ。でもたぶん、お金のバランスのことは、さほど考えない人のほうが多いと思います。
結婚には、「愛」という絶大で、感情的な要素が入ってくるからです。これが病院選びとの大きな違いです。まして、医師の給与水準では生活に必要なお金は通常あるので、より一層相手の収入の重要性は下がります。
ということで、医師同士の結婚を考えるとき、相手の収入はMain factorにはなりにくいと筆者は考えています。
私が職場で研修医や諸先生方と話して感じている印象でも、結婚に対する収入の関心は薄いです。「お金がいいから結婚したいんですよね!」みたいな話は一切ないです。逆に「お小遣い制になったらどうしよう」みたいは話は結構あります。
そもそも収入を追求したいなら、結婚以前に自分でできるところがたくさんあるわけです。例えば診療科選び、働く場所、開業など。極端なことを言えば、医師業を休業しニューヨークで寿司を握って年収数千万円を得ることもできますね。
収入が2倍になっても幸福度は頭打ちになる
前段では、収入は結婚相手選びであまり重視されないと述べましたが、さらに結婚後の幸福度ともあまり関係ないだろう、と私は思っています。
収入と幸福度の相関は比例関係ではなく、 ある一定以上の収入で頭打ちになるそうです。※心理学者ダニエル・カーネマン教授の調査。たぶん有名な話。
また某有名投資家がスーパーで値札を見なくなったのは、資産が10億を超えたときだそうです。スーパーのお買い物の値段など、そこそこの資産があれば全くの誤差なので気にする必要はないのに、育って得た金銭感覚はなかなか変わらない。こういう話は投資家界隈で共通する現象のようです。
ということで、ダブルインカムになる医師同士の結婚でも、お金があるほど幸せ、とはなりにくいと思われます。お金で幸せになれるかはむしろ、お金を使った経験による。ダブルインカムは確かにすごいのですが、結婚して通帳を見るときにはじめて実感するくらいでいいんじゃないかと思います。
幸福度を下げる要素を減らすことのほうが大事
前出の「収入と幸福度は相関しない」という調査では、幸福度が上がらない(むしろ下がる)要因として、長時間労働や仕事のストレス、家族との時間が短いことが挙げられています。
医師業界はまさに、こういう幸福度を下げる労働環境がありふれている業界です。「医師はハードに働くべきだ」みたいな謎の常識もあります。市民・雇用者・コメディカル・行政者に広く浸透しているのはもちろんのこと、我々医師側もそういう先入観が多かれ少なかれあります。
自分単独で生活してキャリアや職の楽しみを追求することは全く否定はしません。ただ結婚して幸せな家庭生活が欲しいと考えると、こういうハード要素は基本的に家庭の幸福度を下げます。医師だから特別ということはありません。
働き方を自由に作れるのが医師の強みでもある
前述の通り、医師業はハード要素にあふれている職場が多いのですが、実は他業種に比べて相当に自由に働き方を選べる業種、働き方を作れる業種でもあります。
たとえば、以下のように働き方の面で相当に自由が効きます
- 引っ越しても概ね同じ仕事内容で働ける。取引先に縛られない。
- 働く時間を自由にできる。例として外来を自分の生活に合わせて設定できる。週半日の外来でも病院には需要がある。 負荷も減らす気になればどこまででも減らせるし、低負荷でも収入を保つ方法がある。
- 新たに業務を始めるときに、開業以外では初期投資が要らない。 病院に就職したら、すでに稼働しているスタッフや機材をそのまま使用できる。自ら雇用し、従業員の生活を考える必要もない。
さらに失業リスクはほぼ無い、かつ給与がまずまず良いので、生活を金銭に縛られることがありません。
カジュアルに働き方を設定し、楽しいと感じる範囲で働く。これって、幸福度を高める手段そのものだと思います。こんなことができる資格、他に思いつきますか?
夫婦で医師なら、もっと自由に、楽しく仕事ができる
ひとりでも自由な働き方ができますが、医師同士の夫婦となると、自由度は更に増し、かつ働く上でのメンタル面にもメリットがあると思います。
職場の不可抗力な時間拘束や、保育インフラの時間の都合など、どうしても時間やタイミングに縛られる事情は発生するものです。夫婦ふたりとも自由な働き方を選べると、時間に対応する負担感はかなり減ります。
またお互いの給与水準(時給)に極端な差がない、ということも結構大事です。夫婦で時給が大きく違うと、給与が低い方は、働くテンションさがるのではないでしょうか。もちろん働く楽しみは給与だけではありませんが、給与は働く喜びのトップ要素です。
給与に差がなければ、相手の給与も尊重できる、すると相手の仕事・キャリアを尊重できる。きっとふたりとも働いていて楽しいでしょう。それと、仕事と家庭のバランスを、時給の差のことを考えずにお互いの気持ち面だけで決められるのも、すごく良いことだと思います。
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職を楽しむ人生の、最強選択肢。医師同士のパワーカップル。
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この記事のライター
KCP ニッチな麻酔科ライター
フリー麻酔科医のライターです。ニッチな麻酔の記事を書いたりしていますhttp://note.com/kcp。仕事依頼などはX(Twitter)のDMから。https://twitter.com/KCP58227768
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いいですね夢がある