【前編】地方医大の出会いマジで0人説
「地方医大生の出会いは少ない」という現実に、多くの地方医大生が直面しています。一見、大学生活は新たな人々との出会いの場として期待されますが、地方医大生にとってはその機会が少ないのが実情です。今回は、地方医大生の出会いの少なさの原因について深堀りしていきます!
地方医大生の出会い、どうしてる?
突然ですが、筆者はいわゆる地方医大の中でも、特に周囲に何もないといわれる立地の大学に通っています。
よく、「地方には出会いがない」と言われていますが、そもそも人口が少ないのだから都会に比べてしまうと絶対数が減るのは当然でしょう。そして、その「出会いがない」と言われる中でも筆者の通う大学は医学部のキャンパスが他学部と独立しており、サークル等の活動も離れているなど、とにかく他学部との交流に乏しい状況です。
さて、そんな環境で医学生はどうやって恋人を作っているのでしょうか。
結局、学内での恋愛が最多
あくまでも筆者の体感ですが、やはり、学部内で付き合っているパターンが一番多いです。特に医学部では同じ学年、かつ同じ学科であれば授業も一緒。医学部にある学科は、どこも全体的に少人数で親睦を深めやすいし、普段の学生生活でも、実習等で交流するきっかけは沢山あります。そうでなくても、部活は他学部とは別、大学によってはキャンパス丸ごと別、なんてことも多く、そのような状況では、身近な人に魅力を感じやすくなります。
これは筆者の大学に限った話ではなく、高校時代の友人などにも聞いてみましたが、やはり、色んな地域の医大・医学部に共通することだと思います。「なんだ、そんなことわかってるよ」と思った方、もう少しお付き合いください。
バイト先での出会いも
大学生の出会いの定番、アルバイト。地方でも医大生でも例外ではありません。大学や学部の違う人と付き合っている人に出会いのきっかけを聞くと、アルバイトという答えがよく返ってきます。特に飲食店のアルバイトだと、働いている中でスタッフ同士のコミュニケーションをとる必要がある場面が多いので仲良くなりやすい傾向があるようです。
逆に医学生のアルバイト先として多い塾や家庭教師といった職場はどうしてもスタッフ同士でのやりとりが少なくなりがちなのでしょうか。出会いのきっかけとしてはあまり聞いたことがありません。
実際、同僚との交流を持てるかどうか、でアルバイト先を選んでいる友人もいます。「出会い」を基準にアルバイトを考えるのも良いかもしれませんね。
学内での人間関係、硬直化してない?
あくまでも筆者の考えではありますが、地方医大の出会いの少なさは、立地などの物理的な条件以外にも、学内の人間関係が固定化してしまうことにも由来しているのではないでしょうか。医学部では、特定の友人グループとのつながりが強固になりすぎてしまい、他の学生との交流が希薄になっている気がします。この現象により、新たな出会いや多様な交流の機会が減少してしまっている人もいるのではないでしょうか。
出会いの少なさは、積極的な行動で補う
出会いというのは個人差が大きく、「地方医大には出会いがない」と言い切ることはできません。しかし、今回の記事で考えてきたように、出会いが少ない傾向というのは、やはり存在するのではないでしょうか。それを打ち破るためには自ら受動的に動くのが効果的でしょう。次回の記事では、その具体的な方法について考えていきたいと思います。
この記事のライター
Yuriko
iCoi女性ライター。医学生として医学を学びつつ、医師、特に女性医師のキャリアについての記事を執筆していきたいです。
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