女性医師・玲奈のお悩み相談室#2 経歴紹介〜結婚、出産、常勤復帰〜
こんにちは。玲奈です。前回は後期研修までの経歴をご紹介しました。今回はそれ以降、中堅医師となり結婚・出産・育児をしながら勤務医をしてきた過程をお話しします。産後、どのように働けばよいか不安に思われている先生方方にとって少しでも参考になれば幸いです♪
目次
大学医局派遣時代〜結婚、出産、そして育休の取得〜
医師6年目になり以降、後期研修は終了して腎臓専門医、透析専門医を取得しました。その後はスタッフとして医局派遣の民間病院で働きはじめました。後期研修時代よりはプライベートの時間を確保しやすくなり、医師7年目で結婚しました。ちなみに私の夫は医師ではありません。
そしてそのままその年に子供を授かることができました。特に辞めるつもりはなかったので、勤務継続のまま出産、育休後はすぐに復帰することになりました。
何もなかったから良いけれど、色々なリスクを考えると断るべきでした。
この頃のお話は次回以降詳しくしていきますね。
第一子出産〜産後2か月で復帰が当然という空気〜
無事に第一子を出産。しかし、大変だったのは、産後2か月で復帰が当然のような職場の空気でした。生れたばかりの赤ちゃんは連続2-3時間しか寝てくれないので夜はほとんど寝られません。責任ある仕事ができる状態ではないと判断したので、職場にお願いをして産後4か月での復帰となりました。
同じような状況に直面し、仕方なく元の職場への復帰を断念した先生も多くいらっしゃると思います。こうした状況はなんとしてでも良くしていかないといけないですね。
産後一年までは当直免除だったこと、入院患者を持たなくて良かったことが幸いし、なんとか仕事を続けることができました。時短という選択肢は与えられませんでした。
育児と仕事の両立って言葉でいうのは簡単ですが、実際は結構大変です。医局派遣の常勤医、オンコールあり、当直あり、残業ありで続けるのは相当しんどい…。
離乳食つくりおきや、ホットクック、おうちコープのおまかせ定期便等の時短技を駆使してなんとか乗り切りました。
産後一年以降は当直もあるので、夫は一晩父子家庭状態でした。病院の保育園に夜間保育を頼むこともできたのですが、我が家は利用しませんでした。
第二子出産から医局離脱〜働き方を見つめ直す〜
その後、数年経って第二子を出産しました。この時も産後一年は当直免除でしたが…。
私はまだしも夫も寿命が削れるし、子供の安全も確保できないよ…。
そう考え、悩んだ末に医局派遣から外れることを決めました。
医局には子育てと派遣先の仕事の両立が難しいことを話し、了承していただけました。そういう意味では、私の医局の先生方は非常にありがたかったなと思っています。円満に派遣から外れ、今度は自力で就活です。
就職活動とフリーランス医師体験を経て
就活はエージェントさん経由で行いました。常勤で探した方が条件は良かったのですが、民間病院で働いた経験がなく、いきなり常勤は不安だったので脱医局直後は毎日非常勤のフリーランス医師として働きました。
常勤に戻りたくなったらその時に戻ろう思ったのです。検診やワクチンバイトをはしごする等、流動的な時期がありました。色々な仕事をした経験は社会勉強になり、今も役立っています。
そして内科認定医を取得して以降後回しにしていた専門医にようやく着手しました。あまり他人に言わず、総合内科専門医をひっそりと取得しました。
やっぱり内科医としての常勤が一番落ち着く
数年間フリーランス医師として色々経験しました。しかし、就労が安定していることも子育てしやすさのポイントだと気が付き、民間病院で内科の常勤医に戻りました。そして現在に至ります。幼稚園に通う子供を育てながら、日々内科医としての仕事にも励んでおります。
リクエスト・お悩み相談をお待ちしています♪
前回に引き続き、私のこれまでの経歴をご紹介させていただきました。
次回からは、女性医師の専門医取得、出産とフルタイム勤務、女性医師向け時短テクなど、女性医師、女子医学生の方々の参考になるようなお話をお届けしていきます♪
リクエストやお悩み相談があれば、コメント欄から是非コメントをください!
皆様のご意見をお待ちしております♪
この記事のライター
玲奈
2009年卒。サラリーマン家庭に生まれ。旧帝大医学部に進学。総合内科専門医、サブスペ3学会専門医。第一子出産直後までは政令指定都市のハイボリュームセンターで当直も頑張っていたが、次第に自身の働き方に疑問を抱く。物言えぬ赤子に与えうる限り最良の環境を与えることを決意。それが実現できる働き方を模索し、どこかの片隅の民間病院になんとなく居場所を見出す。時短週4日勤務。 夫と子供が大好き。子供の小学校受験を経験し、界隈独特の恐ろしくも暖かい世界にふれる。キャリアや資産形成、お受験についての情報発信と悩み相談を行っている。
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。