看護師の夜勤のここが辛いよ!医師の当直と看護師の夜勤の違いとは?
こんにちは、男性看護師のくりかるです。今回は、看護師ついてお話しします。iCoiBlogを読んでくださっている医師の皆さんは当直を日々されていると思います。医師の当直と看護師の当直の違いを知っていただくと、看護師さんとの仕事もはかどりやすくなると思います!
看護師の勤務は2交代か3交代制になっている
まず、医師のみなさん、またはiCoiに興味をお持ちの医療業界以外の方にご質問です。看護師勤務のシフト制についてどの程度ご存じでしょうか?
看護師のシフト携帯は、病院によっても、また同じ病院でも病棟(診療科)によって変わりますが、多くは、2交代制勤務と3交代制勤務の制度が取られています。
2交代制勤務制の例 | 3交代制勤務の例 |
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日勤:9時-18時 | 昼勤:6時-14時 |
夜勤:18時-翌朝9時 | 前夜勤:14時-22時 |
夜勤:22時-翌朝6時 |
2交代の場合、夜勤は多くの病院で15時間ほどの長時間勤務となります。一方で、逆に3交代は8時間勤務と時間は少ないです。
2交代勤務の夜勤の場合は、長時間勤務の代わりに、夜勤明け日だけではなく、その翌日も休みになる場合があります。3交代と比較しても、1日あたりのシフト配置人数が少ないため、自分のシフトが回ってくる頻度が少なくなるからですね。そのため、ちょっとした食事や外出などは、2交代のほうがプライベートでも予定を組みやすいです。
一方、看護師の3交代勤務は連勤となる可能性も高いですが、勤務時間が少ないため長時間働くのがしんどいという人におすすめですね。
看護師の夜勤は正直かなり辛い
私は2交代制の病院で働いていますが、正直夜勤はかなり辛いんです。それにはさまざまな要因がありますが、ここでは一部をご紹介します。
1:夜間の患者さんの安全を少ない人数で守らなければならない
夜勤の辛いところと言われて、一番に思いつくことがこれです。日勤よりも少ない人数で、しかもほとんどの場合は看護師だけで、夜間の病棟で起こる特有の問題に向き合わなければなりません。
例えば、ご高齢で認知症をお持ちの患者さんであったり、入院によるさまざまな問題でせん妄症状が出てしまう方がいます。そうした方の中には、昼夜逆転状態で、昼間は寝て夜は起きるという生活リズムが出来上がってしまい、眠剤を飲んでいただいても効かない方も少なくありません。そのような方々が、夜間起き上がって転倒してしまったり、見回りの時間外で点滴などを抜いてしまわないよう、数人だけのシフトで対応するのはとても大変です。
医師の先生方の病棟当直は、日中もお仕事をされた上での夜間のon call体制を取っていることがほとんどかと思います。そのため、こうした状況で気軽にご連絡しずらいこともあります。とにかく夜は人手が足りません!
2:ナースコール対応に対応しきれない
看護師の業務のひとつであるナースコール対応。ナースコールは日勤帯であれば多くの看護師がおり、手分けして対応ができます。しかし、夜勤帯は看護師の人数も半分以下に減り、ナースコール対応をするのに人手を避けないこともあります。とはいえ、患者さんを待たすわけにもいかないので必死に対応します。
また、とても忙しいときに、「そこにあるものを取って」というだけのナースコールが来ると、正直「それで呼ばないで寝てください...」と思うことも多々有ります。看護師の業務なのであまり強くは言えませんが。
このように、夜間の人手不足のときに、ひっきりなしにナースコール対応をしていると、おかしくなってしまいそうになる瞬間もあります。
3:長時間お局さんと働くときは地獄
長年看護師をしていると出くわすのがお局さんですね。いわゆるその部署のボス的な存在ですが、お局さんは大抵どの病院でも、どの病棟でもいることでしょう。
看護師も人間なので性格によっては合う、合わないがあります。そのような中で、何をしても色々と言われるお局さんと長時間仕事をするのはとても辛いです。
日勤帯であれば看護師の人数も多いため、そこまで苦手な人やお局さんと関わることも少なく済みます。しかし、連携が必要な夜勤帯では、そういった方とのコミュニケーションも避けられないのです。
4:体内のリズムが乱れてしまう
そしてなんと言っても、最後は体内のリズムの問題です。医師や他職種であれば、当直体制が多いため、何とか昼夜のリズムを保つことはできるかもしれません。
しかし、看護師の場合は、完全な夜勤体制です。そのため、決められた休憩時間以外は、深夜帯であってもナースコール対応や書類対応なども行います。忙しい夜勤の後は、大体終日寝ていることも珍しくありません。
そのため、一日夜勤があるだけでも、下手をすると2,3日は身体が昼夜逆転状態になってしまうのです。生活リズムを一定に保つこと、これが夜勤のある看護師の最大の課題だと思っています。
他職種の働き方を知ることは円滑な業務対応に繋がる
今回は、看護師の夜勤制度についてお話をしました。これを書いていて思いましたが、私も医師や他の病院職の方の詳しい働き方をあまり知りません。是非コメント欄などで教えていただけると嬉しいです!
医師と看護師間に限らず、お互いの働き方を知っておくことはとても大事だと思います。理解し合うことで、お互いを気遣い合った働き方ができますし、当直や夜勤帯の負担を減らすことにも繋がるはずです。
是非、iCoiで知り合った方とお話するときの話題として、お互いの勤務体系について挙げてみてください。みなさま、どうかお体を大事にみんなで頑張っていきましょう。
この記事のライター
くりかる
男性看護師くりかるです。看護師以外にも働く術を身につけたくライター、動画編集など幅広く業務を実践中。お仕事以来はでD Mまで⇨https://x.com/crikal0216ポートフォリオは⇨https://note.com/crikal0216/n/n834c7fefb17e
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