医学生必見、泣く子も黙るブランド病院!ブランド病院の功と罪①
全国に名を轟かせる病院である「ブランド病院」。病院名を聞いたことがあっても、実態は意外と知られていない部分も。ブランド病院で初期研修をした筆者から見たメリットとデメリットの私見を述べます。
※本記事は特定の病院の具体的な研修内容を述べたものではありません
私は何者?
全国各地に存在する「ブランド病院」
全国に数多ある初期研修病院ですが、中でも「ブランド病院」と呼ばれる病院があることはご存知でしょうか? 具体的な病院名の例を出すと、聖路加国際病院、亀田総合病院などが該当しますが、全国に名が轟く高いレベルの医療を目指した病院を指します。
筆者も所謂「ブランド病院」と呼ばれるような病院で初期研修をしましたが、その実情について解説し、これから病院見学やマッチングを迎える医学生の方に読んでもらえますと幸いです。
ブランド病院の特徴(私見)
「ブランド病院」という言葉に厳密な定義はありません。しかし、一般的に「ブランド病院」と言うと、①全国的に名が知られている、②立地や給料ではなく、診療やアカデミアとしてのレベルの高さで有名である、③出身地や出身大学を問わず全国から医師が集まる、といった特徴があります。
大都市の高級ハイポ病院が人気になる昨今においても、立地や給料が悪いなどの悪条件があったり、業務が忙しいのにも関わらず、マッチングにおいては強い人気を誇っている病院も多数存在します。(そういった悪条件が無く、単純に人気な病院もありますが)
初期研修ブランド病院の具体例
前述の通り、「ブランド病院」の厳密な定義は存在しないので、どこがブランド病院なのかを判断することは非常に難しいです。そこで今回、X(旧twitter)上で私の5000人のフォロワーの方々に、「ブランド病院と思う病院はどこか?」を募集してみた所、非常に多くのリプライや引用ポストが集まりました。
私一人の考えがそれほど参考になるとは考えていませんが、他の方のリプライも含めて多くの方が「ブランド病院」だと考えている病院は間違いなくブランド病院と言えるでしょう。
集まった意見の中には初期研修としてではなく、後期研修のブランド病院として有名な病院もある等、本当に多くの意見が集まりました。
ブランド病院初期研修のメリット
ブランド病院のメリットは何といってもやる気のある人が集まることです。キャリアのために縁もゆかりもない土地に就職するような人が集まるので、当然仕事に対するモチベーションは高く、研修医の同期から日々刺激を受けます。また、指導医もやる気のある人が多いので高いレベルの指導が受けられます。
個々の意識だけではなく、病院としても教育を重視する傾向にあるため、レクチャーや教育的なカンファレンスの機会や、フィードバックの機会が充実しています。外部講師によるレクチャーがあったり、院内の書籍やジャーナルも豊富だったりと、とにかく知識を得る機会が充実しているのが特徴です。
もちろん、どの病院でも教育的な指導医はいますし、やる気のある同期はどの病院にもいるかもしれません。病院によって様々な強みがあるので、ブランド病院でないと成長できないということではありません。しかし、単純な確率論で言うとブランド病院の方がそういった人との出会いのチャンスが多いと考えています。
メリットばかりではないブランド病院
今回はブランド病院の特徴、メリットを書かせていただきました。意外にも、初期研修の人気病院ランキングを見ると、ブランド病院は必ずしもランキング上位に並んでいる訳ではありません。次回の記事ではブランド病院で初期研修医をすることのデメリットについて、ブランド病院での初期研修を終えた私の感想を説明していきます。
この記事のライター
joslerの犬
「内科専攻医。X(旧Twitter)で医学生・若手医師向けのライフハックや勉強法を発信し、約5000人のフォロワーから反響を得る。英検1級、仏検2級、スノーボードインストラクター資格を取得しており多彩なトピックについて発信。 Twitter→https://x.com/wankosobanyan note→https://note.com/maitakenorth/
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。