【医師×看護師婚】実際の結婚生活はどう？現役看護師が考察します！

医師と看護師が出会う場面は、当然ですが同じ職場環境に集中しています。日々の業務や、院内の飲み会、研修や勉強会など、接点はたくさんあるので、同じ病棟や診療内で自然と親密になるケースが多く見られます。

また、夜間の急患対応や緊急手術での連携を通じて、互いの専門性や人間性を知る機会も少なくありません。互いの人柄や仕事への姿勢を知ることができ、それが恋愛感情へと発展するケースもあるようです。緊張感の高い医療現場で共に働くことで、強い関係性が生まれやすいという側面もあるのではないでしょうか。

医師と看護師のカップルには、他の職種間の恋愛とは異なる独特の利点があります。

最も大きな利点は、お互いの仕事内容や勤務形態への深い理解です。医療現場の中でも、特に医師と看護師は夜勤が多いので、特有の不規則な勤務体系や緊急呼び出しなどに対して、双方が高い理解を示すことができます。

さらに、キャリアの面でも大きな利点があります。双方のキャリアに理解があるため、どのような場所で、どのような働き方がよいか、建設的な話し合いができるでしょう。円滑な家庭環境のためには、仕事が順調であることが避けられないですからね。

また、経済的な面でも、両者とも安定した収入を得られることから、どちらか一方が働けない状況になったとしても、家庭として危機に陥ることは考えにくいでしょう。

一方で、このような関係性には固有の課題も存在します。最も顕著なのは、プライバシーの確保の難しさです。同じ職場で働く場合、噂が広がりやすく、公私の線引きが困難になるでしょう。万が一別れた場合、その後の職場環境への影響も懸念されますからね。

また、シフト制と固定勤務の違いから生じる時間のミスマッチも課題となり得ます。夜勤や当直のある総合病院では、土日に休みを合わせることが難しいので、お互いがデートする時間を確保することができないことも多いでしょう。

医師と看護師の結婚生活で最も課題になるのは子育てです。仮に双方とも総合病院で働いていた場合、当直や夜勤により安定した時間確保が難しくなるでしょう。

これは医師夫婦でも同様だとは思いますが、個人的には医師・看護師夫婦特有の難しさもあると考えています。例えば医師の場合、病院の近くに住居を構えたオンコール勤務ができる診療科であれば、夜間呼び出しがあるとしても、自宅で子供を寝かしつけてなんとか...という対応をすることができます。しかし、看護師は夜勤の際はでずっと病棟にいるため、夜勤がある場合は相手が家にいないと子供だけを自宅に残す生活になってしまいます。

そうならないように、出産後の看護師は、夜間の呼び出しがない外来看護師やクリニックへの転職をする方が多くなります。夜勤がない分働きやすい環境にはなりますが、給料が下がったり、キャリアアップが難しくなったりします。

医師と看護師のカップルには、相互理解や専門知識の共有といった大きな利点がある一方で、プライバシーの問題や勤務時間の調整など、特有の課題も存在します。

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